インタビュー

【インタビュー】大阪発”ネオキューティーロックバンド” 三四少女が「占いたいっ!」をリリース。3人に聞いた、作品の魅力とバンドのこと

【インタビュー】大阪発”ネオキューティーロックバンド” 三四少女が「占いたいっ!」をリリース。3人に聞いた、作品の魅力とバンドのこと

大阪発”ネオキューティーロックバンド” 三四少女(サンスーガール)が1月7日にニューシングル『占いたいっ!』をリリースする。三四少女節を詰め込んだポップでキャッチーな楽曲に仕上がった本作について今回はたっぷりと話を聞く。Lotus初登場ということでバンド結成秘話や表現の根幹にあるものなど、三四少女の魅力を紐解いていこうと思う。

三四少女とは、どんなバンドなのか

まずは、三四少女がどのように結成されたのかから教えていただけますか?

川田羽撫子(以下、川田):脱退したメンバー(たみ/Gt.)に触れることにはなるんですけど、彼と私が元々知り合いで、そこからバンドに誘ってくれて。さっちゅーと彼はSNSで知り合って、さっちゅーとあんどりゅーが元々ちょっと知り合いだったという、2対2で知り合い同士だった4人が集まって結成したというのが、バンドの始まりですね。

あんどりゅー:出会った当時が、自分は社会人で、抜けたギターが大学生で、さっちゅーが専門学生で、羽撫子はまだ高校生でした。

さっちゅー:年齢は羽撫子以外同い年だったんですけど、違う環境にいた4人が集まった感じですね。

なるほど。環境が異なるメンバーが集まってみて、体感はどういう感じでした?

あんどりゅー:なんかぬるっと始まったよな?

川田:うん、別に「バンドをやろう」とちゃんと言ったことはなくて。その割には長いこと続いているなという感じ(笑)。

あんどりゅー:まだ、言ったことないですね。バンドやろうって(笑)。

さっちゅー:確かに(笑)。結成当初は、コピーバンドだったんで。

川田:スタジオに入ってみようかくらいのノリで始まっただけやんな?

さっちゅー:思ったより楽しかった。

え?! じゃあ、まだ結成してないってこと?

さっちゅー:結成する前に1人脱退しちゃった。

あんどりゅー:ホンマやな(笑)。

川田:まだ準備期間かも(笑)。

興味深いですね。最初にコピーしたバンドは誰だったんですか?

川田:いちばん最初にスタジオで集まってやろうと言ったのは、NEEの『不革命前夜』のコピーで。そこから1度コピバンイベントに出たんですけど、そこではカネコアヤノをコピーしましたね。

現在の三四少女の音楽性とは少し異なる部分もあるのかな。

川田:そうですね。NEEに関しては共通で好きで、カネコアヤノはなんでやったんやろな?

さっちゅー:あんどりゅー以外は好きだったからじゃないかな。

なるほど。でも、まだ結成してないというお話は面白いですね。

川田:まだ、結成してないバンドのインタビュー。これはヤバいですよ(笑)。

(笑)。2024年には、「マイナビ 閃光ライオット2024 produced by SCHOOL OF LOCK」に出演。ということは、オリジナル楽曲も制作していたわけですよね。

川田:ライブでいちばん最初にオリジナルをやったのが、2022年の3月頃で。コピーバンドをやっている間も準備期間としてオリジナル曲を作り始めていました。そこから初めて自主企画をやったのが、三四少女にちなんで2023年の3月4日。その日に自主制作盤1st EP『創刊号』もリリースしたんですよ。その勢いと言ったら変ですけど、初めての自主企画とリリースに感極まって「みんなとバンドやれていて良かった」と帰りの車で話しながら、気付いたら閃光ライオットに応募していました(笑)。

なるほど。オリジナル曲を作るとなると、バンドの方向性を定めていかないといけなかったと思いますけど、最初はどんな感じで進んでいったんですか?

あんどりゅー:最初は本当にバラバラでした。

川田:当初は、私と抜けたギターと、コンポーザー2人体制だったので、それぞれが曲を持ってきて、みんなでアレンジを考える感じだったので。だから、みんなでアレンジを考えることで統一感を出していた感じですね。自分が作る曲の中でも幅があるし、向こうが作ってくる曲にも幅がある中で、それが三四少女の面白味なのかなと思っていました。「三四少女っぽいよね」という要素は担保しつつ、カッコいい曲も可愛い曲も好き勝手に作っていく、このスタンスはいまも変わらず貫いているところですね。

表現の根幹にあるもの

三四少女は、“ネオキューティーロックバンド”と謳っています。これは私感だけど、根幹には可愛いが存在しているんだけど、その可愛いだけではなくて、幸せや不幸の向こう側を歌うというか、より深みのあるものを生み出そうとしている気がしていて。3人体制となった今、三四少女の表現の根幹にあるものはどんなものなんですか?

川田:抜けたメンバーがその時々で自分が思っていることを曲にするタイプだったので、自分は逆に「何を考えているかわからへんな、こいつ」みたいな感じで、もちろん曲に意味は持たせていますけど、そこを濁してというか、そういう曲をたくさん書いていたんです。でも、自分がメインで曲を作るようになってからは、もう少し分かりやすくじゃないですけど、自分の内面について歌ってみようかなと思ったりしています。分かりやすい表現で自分の過去や思い出にも触れていく、その結果、川田羽撫子の人となりや三四少女がどんなバンドなのかが伝わればいいなと思っていますね。

さっちゅーさんとあんどりゅーさんは川田さんが書く曲に対してどんな印象を持たれていますか?

あんどりゅー:曲が送られてくる時は、ギターと歌詞だけの弾き語りの状態で、LINEで歌詞が送られてきた時に一旦全部読むんです。羽撫子がライブのMCでもよく「中学・高校の時に孤立していて学校に行けない時期があった」と話しているんですけど、そういう背景を歌詞の中から読み取って、「こういう意味で言っているのかな?」といろいろ考えて曲を聴いたりしますね。

さっちゅー:シンプルに感心します。私たちの曲ってキャッチーやし、ギターのリフが目立ったりするので、曲だけ聴くと歌詞よりも曲のインパクトが強いと思うんです。でも改めて歌詞を読んだ時に「こんなに凝っているんだ」と。ダブルミーニングがあったり、韻を踏んでいたり、でも内容がちゃんと成立している。これって全員が全員できることじゃないから、本当に才能だなと思います。本やエッセイを書いてほしいなと思うぐらいです(笑)。

川田:嬉しい(笑)。ありがとう。

川田さんは三四少女の楽曲を通して、リスナーにどんなことを届けたいと思っていますか?

川田:これは、最近変化したことなんですけど、高校でバンドを始めて18歳、19歳ぐらいまでは、自分のことを言うのが恥ずかしくて後ろめたい気持ちがあって。学校にあまりいってなかったり、友達が出来なかったりとか、そういう過去に後ろめたい感情があったけど、いま思い返すとそういう気持ちを隠すよりも、自分と同じような境遇にいる子たちに寄り添ってあげるべきやなと。自分はそういう音楽に救われてきたし、三四少女もそういう存在になれたらいいなと思っています。だからこそ、自分が作る曲も自ずとポジティブな側面が強くなっていっている気がします。

なるほど。そういったマインドの変化がある中で、現時点で3人は三四少女をどんなバンドだと認識していますか?

川田:どういうバンドやろ?! でも、あまり聴く人を選ばないのかなとは思います。それは単純に曲の幅が広いということもあるし、懐かしい要素もある気がしていて。ずっと言っていることではあるんですけど、老若男女問わず聴かれる音楽をやりたいと思っているので。

あんどりゅー:音源は綺麗やけどライブは熱いぜ!というバンドかな。

さっちゅー:良くも悪くも型にはまってないからこそ、もっと広い世代や層に届いていくべきバンドだと思っています。

川田:なんか、他人事やん(笑)。

さっちゅー:いや、届くべきだよ。

(笑)。届くべきと思うってことはそこに自信があるからだと思いますけど、届かせるためには何が必要なんだろう。

川田:多くの人の耳に届くように頑張るしかないですよね。まずは知ってもらうところから! いろんな場所でライブをしたり、いろんなことに挑戦し続けることが大事だと思います。

ある種、2025年はバンドとしての転換だったと思います。“届かせる”という目標においては着実に広がっていった印象もありますけど、どんな1年でしたか?

川田:良くも悪くも変化が多いなという年ではありました。メンバーが脱退して環境が変わって、作曲のやり方も変わったし。かといって、それが悪い変化だったとは思ってないし、変化があったからこそ作れた曲やライブもあった。覚悟が決まった1年だったかもしれない。

あんどりゅー:それこそいままでバンドを組もうって言ったことがなかったけど、バンドとしてまとまった気がしますね(笑)。

川田:いまなら「バンドを組もう」って言ってもいいかも(笑)。個人個人の意識が高まった感じがしますね。

このインタビューで「結成!」って宣言していただいても……(笑)。

川田:じゃあ、三四少女……。

あんどりゅー:いや、まだ勿体ぶりたいな(笑)。

川田:確かにな(笑)。

いいね(笑)。まだ結成してないってキャッチーすぎますからね(笑)。さっちゅーさんはこの1年どうでしたか?

さっちゅー:メンバーが抜けたというところから体制が徐々に整ってきて、新しい形でライブやレコーディングができるようになり始めた段階だなと思います。それは、自主企画の打ち出し方なども含めて、整ってきた感覚があるので、来年はもっとブラッシュアップさせて、よりいいものを作れたらいいなと思っています。

三四少女の魅力を再構築

三四少女がどんなバンドなのか少し紐解けたところで、ここから1月7日にリリースされる『占いたいっ!』についてお聞きします。今作はどのように制作していかれましたか?

川田:〈どいつもこいつも占いたいっ!〉というフレーズが思い浮かんで。これって、キャッチーだなって思ったんです(笑)。自分は占い好きと言ったら語弊があるんですけど、生きてたら「考えてもしゃあないな」ということが生まれてくるじゃないですか。そうなった時、私は占いに行って、占い師の言葉を聞くんです。それが当たっても外れてもいいんですけど、少しホッとするというか(笑)。そういうことをやっていた時期があったんですけど、ふとした時に占い曲を書いてみるかと思い立って、その時に出たのが、〈どいつもこいつも占いたいっ!〉というフレーズ。そこから組み立てた曲です。

とにかくポップでキャッチーで分かりやすい曲にしようと思いつつ、ちょっと変なこともしたいなと。歌詞の内容はスッと入ってくるように意識しましたね。あとは、ドラムに関してはいつもあんどりゅーに「こういうふうにしたい」、「ここは四つ打ちで」とかお願いはするんですけど、戻ってきたのがヤバくて(笑)。イントロのドラムがめちゃくちゃヤバくて、そういう違和感みたいなものが三四少女らしさだし、コード感も変にしていて、あまりない感じのコードから始まる。キャッチーなだけではなく、フックの部分は絶対必要だなと思ったから、違和感を残しつつ、ポップでキャッチーな曲に仕上がったと思います。

ある種、三四少女が培ってきた“節”をあらためて提示した作品でもあるなと思ったんですけど、どうですか?

川田:それはそうですね。「三四少女でこの曲をやるなら、どうなるんやろ?」と1度考えてから今回は作ったので、ある種の再構築というか。三四少女として、培ったもの、要素をあらためて考えて作った曲だからこそ、そう思っていただけるのかもしれないです。

再構築したいと思ったのは、なぜですか?

川田:『夏の思い出』、『さよならトランジスタ』の2曲でメンバーが抜けてから、三四少女が変わったなという印象がどうしても出ちゃうなとも思ったので、『占いたいっ!』では、分かりやすく。三四少女っぽさが好きなリスナーの方も取りこぼさないように、そういう部分を意識しましたね。

お二人は、三四少女のリズムを背負っているわけですけど、『占いたいっ!』についてどんな考えがありましたか?

あんどりゅー:難しくしようと思っていました(笑)。Aメロの歌い出しが跳ねたように聴こえる16ビートだったので、まずAメロから打ち込みで考えて、ドラムを16ビートでオルタネイトやけど跳ねさせようというところから始まって、羽撫子からはサビは「四つ打ち」というオーダーだけあったので、あとは無茶苦茶にしてやろうと(笑)。そうすると欲が出ちゃって、イントロ部分ではもっとドラムを変にしたいと思って、「バスドラをこの位置に」、「スネアを入れて」とかしていたら、めっちゃカッコいいものが出来たんですけど、叩けないという(笑)。だから、実際に叩けるようになるまで3〜4ヶ月くらい、今まででいちばん練習しましたね。

自由にやったが故の苦労というか。

あんどりゅー:自由にやってしまった……という感じです(笑)。今までいちばん難しいです。

ベースはどうですか?

さっちゅー:それこそあんどりゅーがイントロで難しいドラムをつけちゃったせいでベースもドラムのノリと合わせた方がいいじゃないですか。だから、それに合わせたんですけど、案の定ベースも難しくなって、困りました(笑)。でも、サビは四つ打ちなんで、セーブポイントみたいな楽しさがあって、イントロとAメロを頑張ったらサビが楽しいので、やりがいがあります。

あんどりゅー:サビでようやくまともに乗れるよな(笑)。

さっちゅー:イントロとAメロで苦しんだ後に、サビが楽しいので、いいですね。

川田:曲としてはさらっと聴けるかもしれないけど、「ん?」という違和感にリスナーさんが気付いてくれた嬉しいですね。

さっちゅー:コピーバンドでしてほしい。

川田:確かに! いちばん難しい曲やと思う。

歌詞もポップでキャッチーなんだけど、共感性が高い言葉の羅列だなと思います。どんなところに届いて欲しいと書いた歌詞ですか?

川田:以前、「三四少女の曲を聴きながらメイクをすると可愛くなれる」というポストを見つけて、そういう子に届いて欲しいなって思って書きましたね。いろんな人が共感できる歌詞やと思うから、もちろんたくさんの人に届いて欲しいけど、この曲を聴きながらメイクしたらめっちゃ可愛くなると思うので、若い女の子にめっちゃ聴いてほしいです!

そして、『占いたいっ!』をリリースして10日後には初のワンマンライブも開催されます。1st ONE MAN LIVE「おまじないっ!」(大阪 心斎橋 ANIMA)はどんなライブにしたいと考えていますか?

川田:三四少女は大阪発のバンドなので、地元大阪で少し大きな規模でワンマンライブができることはすごく嬉しくて! とはいえ、規模が大きいので不安もありつつ、とにかくたくさんの人に観に来ていただけたらいいなと思っています。遠方からもたくさん来てほしいですし、逆に中学校の先生とかにも来てほしい(笑)。いろんな人に観てほしいです。いい日にしたいです。

「おまじないっ!」というタイトルに込めた思いはありますか?

川田:『占いたいっ!』をリリースする前提でつけた名前ではあるんですけど、三四少女は聴いてくれる人の生活に寄り添えるバンドになるたいなと思っていて。だから、ちょっと強くなった気になれるとか頑張ろうと思えるとか、そういうみんなにとってのおまじないのような存在になれたらと思って、つけたタイトルです。

おふたりもライブの意気込みを教えてください。

さっちゅー:初ワンマンなのでお客さんを楽しませたいという気持ちもあるし、失敗せずに終わりたいという気持ちもある。頑張りたいですね。

あんどりゅー:1つの節目で集大成だと思うので、三四少女を観てよかったなと思ってくれた人たちが来てくれるんかなと思うので、その期待をさらに超えていきたいなと思っています!! ワンマンはめちゃくちゃしてもいいからな!!

川田:確かに! 何しても許される空間やもんな!!

楽しみですね。では、最後にLotus恒例の質問でインタビューを締めたいと思います。媒体名であるLotusには蓮の花という意味があることにちなんで、今作『占いたいっ!』を花や植物に例えていただこうと思います。

川田:難しい!!

(3人で花図鑑を見ながら、熟考)

川田:見つけました! ムクゲです。

あんどりゅー:名前が変やな(笑)。

さっちゅー:でも、可愛いで?

あんどりゅー:ホンマや、可愛い!

川田:花言葉は、デリケートな愛。なんか、『占いたいっ!』にあっている気がします。

TEXT 笹谷淳介

PHOTO Kei Sakuhara

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リリース情報

配信リリース
「占いたいっ!」
2026.01.07 ON SALE
▷配信はこちらから

ライブ情報

“三四少女1st ONE MAN LIVE「おまじないっ!」”
2026年1月17日(土)大阪 Live House ANIMA
開場 17:45 / 開演 18:30
[チケット]
前売 ¥3,400(D代別)
■一般発売中
▷チケット詳細はこちらから

アーティスト情報

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