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【ライブレポート】ライブは大盛況。”歌い手”シーンへ新たな刺激を注ぎ続けている、Seasonsとは…。

【ライブレポート】ライブは大盛況。”歌い手”シーンへ新たな刺激を注ぎ続けている、Seasonsとは…。

ネットを中心に活動してる、歌い手グループと言われる人たちがいる。様々な活動の中に、L I V E活動というものがあり、今の歌い手グループに取っては、大切な活動の一つとなっている。Seasonsがその”歌い手”グループとして活動を始めたのが、3年前。2022年内に、メンバーたちが掲げた目標を達成したら、2023年初ライブを行う!と公言し、4人は2023年より本格的に観客たちを前にしたリアルなライブを行うようになった。Seasonsがネットを媒介したライブ姿ではなく、目の前に”生きた”歌声やダンスパフォーマンスを示したことで、魅せる実力に共鳴した人たちが、ますますSeasonsの魅力に深くはまりだせば、ネット上の書き込みや、同じ趣味を持つ仲間たちへの口コミを通して、彼らの名前が”歌い手好き”の間へ一気に浸透し始めた。

Seasonsはこれまでの歌い手グループとは全く違う!まずこんなに激しく歌い踊るグループはいなかった。しかも半端なくキレのあるダンスをしながら歌う。楽曲ごとに歌詞の解釈をし、歌詞の世界観を大切にした、メンバーのりんによる振付と、歌だけを聞かせる曲では、観客の気持ちに寄り添った動きでメンバーの表情や指の先までも、細やかに計算された表現で、観客を惹きつける。歌い手グループのライブだと思って見に来たら、きっと嬉しい驚きが待っている!それがSeasonsだ。

活動を始めてからは、3年目。ライブ活動をスタートしてから1年強にしてSeasonsは、2024年3月に初めて東名阪を舞台にしたワンマンツアーを行った。大阪と名古屋で行った公演で確かな手応えを得た4人は、そこで得た自信を胸に、ツアーファイナルの地となる4月21日・渋谷REXの舞台に立っていた。ここでは、2部制で行われた「Seasons 東名阪ツアー~Thanks LIVE in TOKYO」公演の中から、満員の観客たちを前にした第1部公演の模様をお伝えしたい。

今という瞬間を楽しんでいこうぜ

先に伝えておくと、今回のライブはオリジナル曲を多めにしつつも、ボカロ曲のカバー歌も積極的に取り入れ、初見で足を運んだ”歌い手”ファンたちにも親しみを覚えやすくしようという選曲が成されていた。ダンスビートに乗って、メンバーらが舞台へ。「今という瞬間を楽しんでいこうぜ」の声を合図に、4人とクローバー(観客)たちとの熱いコール&レスポンスが響き渡る。

ライブは、4人の甘い歌声を重ね合わせて歌いだしたカバー曲の『Blessing』からスタート。メンバーそれぞれが、目の前にいる一人一人へ優しく声をかけるように歌いだす。各々の声の色が際だつのは、もちろん。4人が思いと歌声を一つに重ねあわせたとき、心がキュンと高鳴った。歌いながら4人が舞台の上で円陣を組む姿を見せれば、後半には凛々しい声で歌いあげる様も誕生。Seasonsの4人、最初から甘い声で、共に未来へ進もうと歌いかけてきた。その歌声が、甘い甘い誘いの声として胸に届いていた。

オリジナル曲の『REasons』が流れだすのを合図に、4人は凛々しいラップと優しく包みこむ歌声を巧みにミックスしながらクローバーたちへ熱くせまりだす。その熱を感じたファンたちも、手にしたペンライトや手を振り、ときに声を上げて、4人と熱狂を求めあおうと想いのチューニングを合わせていた。曲のブレイクに合わせてクローバーたちが「Seasons!!」と叫ぶ、そのやりとりも胸を熱くする。凛々しい表情なのに、胸を熱く騒がせる歌声だ。躍動したHIP HOP系のダンスミュージックは、切れ味鋭い歌とダンスを魅力にしているSeasonsにとても似合う。

MCでは、メンバーたちが「渋谷で、あいうえお作文」という形で自己紹介。はるるが「死ぬほど言いたいことがある」「ブラジルの人聞こえてますか」「やっぱりクローバーが一番」と語れば、なぎが「しゃー」「「ぶちかましていくぞー」「やれんのかー」と、りんは「静かに」「舞台袖から何か声が聴こえる」「やっぱりやっぱりライオンだ~渋谷パーク」と。とくは「しょうがねまなぁ」「ぶっこんでやるよ」「やってやるからなぁ」と、RADIO FISHの『PERFECT HUMAN』の振りを混ぜて披露。最後に「I’am a Perfect Seasons」と締め括っていった。

「君に想い 届け」

次のブロックは、Seasonsのオリジナル曲で構成。「君に想い 届け」と4人が声を一つに『Blue Days』を歌いだせば、クローバーたちが4人に熱いかけ声を重ねだす。背景にメンバーたちの姿を映した映像とリリックを投影。クローバーたちは、ネットを通して親しんだ4人の姿と、目の前に現れたリアルな4人の姿を重ねながら、熱い視線を注いでいた。躍動したダンスパフォーマンスとは裏腹に、愛しい人へ向けて募らせる胸の内や、大好きだからこそ「さようなら」と告げる切ない想いを、4人は哀しみを吹き飛ばすように力いっぱいに歌う。その姿も、印象深く瞼に焼きついた。

同じく『SHINE』でも、背景にメンバーの映像を投影。クローバーたちの上げる声も楽曲を彩る要素として組み込みながら、4人は歌唱&パフォーマンス。愛しい君へもっともっと近づきたい気持ちやギュッと抱きしめたい想いを、彼らは輝く歌声と華麗に舞い躍る姿に変えて伝えてきた。4人は、クローバーたちを輝きと例えていたが、逆にクローバーたちは、4人が舞台の上から放つ眩しい輝きにしっかりハートを照らされていた。

MCでは、先に終えた大阪と名古屋公演を振り返っての想いも語りつつ、「ツアーでも沖縄に行きたいね」という会話から、即席で『島歌』を歌い、「エイサー」を踊りだす。さらに「北海道に行きたいんだよね」という会話から、今度はみんなで『ソーラン節』を歌い躍るなど、巧みな話術と巻き込み型のパフォーマンスを披露。とくに『ソーラン節』では、 実際にクローバーたちも踊りの輪に巻き込み、その場を「よこさい祭り」のような景色に染めあげていった。まさか、MCまで参加型とは、楽しすぎる!!!!

4人を支えてくれる愛しいLOVERS (ファン)へ向けて

次は、カバーブロックへ。荒ぶり、躍動した『ヒバナ』はるるとはくが 示した、クローバーたちを熱く煽り、声を張り上げ、騒がせる、熱情一体化した様。続く『magnet』ではなぎとりんが、スタイリッシュでアーバンメロウな楽曲に乗せ、大人の魅力を振りまくように、妖しく、艶やかな歌声とパフォーマンスでクローバーたちのハートを熱く火照らせた。最後に2人がKISSを交わすパフォーマンスを示した瞬間、場内中から「キャー」や「ギャー」と絶叫にも似た悲鳴が響き渡っていた。あえてユニットスタイルを取ることで、各メンバーの魅力や持ち味を深掘りした様で伝えてくれたのも嬉しかった。このブロックに触れたことで、それぞれの魅力にますます惚れてしまった??

次のブロックは、クローバーたちの間でも人気の高いカバー曲の『cocktail』から。華やかなダンスナンバーに乗せて4人は、この空間を、一緒に想いを交わしあう甘くカラフルな世界に染めあげる。クローバーたちも身体を揺らしつつ、4人に想いの籠もった愛しい視線を注げば、サビでは一緒に恋心を重ね合わせていた。

オリジナルバラード曲の『4YOU』でも4人は、背景に映像を投影。これまでの音楽活動で味わってきた、挫折や後悔、思いを綴った歌詞で、切なさや葛藤も含んだ上、未来へ向かう想いを、どんなときでも4人を支えてくれる愛しいLOVERS (ファン)へ向けて伝えていた。Seasonsの歌うどの楽曲も、いつも支えてくれるクローバーたちに向けている。だから、Seasonsの曲へ触れるたびに想いを膨らませ、輝く未来へ向かって共に歩み続け、一緒に夢を叶えたくなる。

ここで、「イケボ選手権」を実施。歌い手だからこそのイケボを披露しようと、「大寝坊をして遅れて登場したときのイケボ」「テスト中どうしてもトイレに行きたくなったときのイケボ」など、いろんなシチュエーションを設けては、それぞれがお笑い芸人並のコミカルな演技も交えてイケボを披露。結果は、はるるが優勝。この楽しさは、いつもの配信でも楽しめる要素。この日の内容に関しては、当日に足を運んだ人たちだけの楽しみにしておこう。

後半は、カバー曲を2連発。『Flyer』では、メンバーらの歌い躍る振りに合わせ、クローバーたちも一緒に振りを真似て思いを重ねあう。曲が進むごとに熱の上がる様も、気持ちを嬉しく騒がせた。続く『ネオンネオン』では、切れ味鋭いダンスを見せつつも、甘くとろけそうな優しいイケボでクローバーたちのハートを射抜いていった。

これからも僕らを支えてください

最後のMCでは、一人一人が今の思いを語りだした。

「初の東名阪ツアーに行けたこと、みんなと一緒に過ごせたことを嬉しく思います。これからもっと新しいことにチャレンジして、たくさんの思い出を作っていきたいなと思いました。誰一人として欠けることなく一緒に寄り添い、繋がりあって進んでいけたらなと思います」(はるる)。

「僕の夢の一つだったツアーを実現できたこと嬉しく思います。ライブをするたびにみんなの笑顔を見ると、やってよかったなと思えたし、クローバーを幸せにしていきたいとも思いました。これから、もっともっと大きくなっていきたいなと思っています」( なぎ)。

「みなさんがいてくれるから、僕らは初のツアーを行うことが出来ました。みなさん日々毎日、それぞれの状況や環境で戦っている中、今日というライブを楽しみにしていてくれたことがすごく嬉しいです。このライブがみんなの頑張れる力になれたらいいなと思ってこのツアーを行いました。またツアーを続けていきたいなと思います。みんなにもっともっと楽しい機会を増やせるように頑張ります」(りん)。

「クローバーの一人一人がいたから東名阪ツアーを行うことが出来ました。地元でライブを行うことを叶えられたのは、クローバーのみんなと、メンバーのみんな、スタッフさんのおかげです。僕たちと、かけがえのない瞬間を過ごしてくれてありがとうございます。もっともっとクローバーを増やしていきたいし、これからも僕らを支えてください」(はく)

 最後のブロックは、オリジナル曲で構成。まずは、クローバーに恋をしたメンバーの心の葛藤を歌にした最新バラードの『Forbidden love』を歌唱。一人一人が、愛しいクローバーたちへ向け、胸に溜め込んでいた恋心を告白するように、少し声を詰まらせて歌っていた。もちろん場内にいたクローバーたちは、「好きになっちゃいけないのに」と歌うその声を、心の両手を大きく広げてはギュッと抱きしめていた。愛しさを募らせて歌う4人の歌声と表情を見ていたら、愛しさと切なさの重なる思いに心が揺さぶられ、胸がキュッと鳴り続けていた。叶わぬ恋の思いだろうと、それでもしっかりと受け止めたい。

 表情は一変。『BEAT』が流れだすのに合わせ、躍動するビートと4人の歌声に合わせ、クローバーたちも熱い声を張り上げ、ともに熱情一体化した景色を作りあげる。Seasonsの歌に触れていると、夢を追いかける4人の未来を見てゆくだけでなく、一緒にその夢を叶える仲間でずっと居続けていたい。だから願いを叶えるエール変わりに声を張り上げ、叫び、ともに未来を見つめていたくなる。

「まだ始まったばかり~」と、最後にSeasonsは、これからも一緒に物語を描いていこうと、背景に映像を映しながら『MY STORY』をプレゼント。彼らが歌を通して、自分たちの心の素顔(本心)を伝えつつ、ともに物語を描こうと呼びかける。だから、 その眩しい歌声が指し示す未来を一緒に見たくなる。最後の『MY STORY』を通して4人とクローバーは、共にSeasonsの物語を綴り続ける仲間でいる約束を交わしあっていた。

まもなく、Seasonsの新たな物語となる「しーずん2」がスタートする。これからも共に、物語を記し続けようか。

TEXT 長澤智典
PHOTO Ryo

セットリスト

Seasons  

Season1 Thanks LIVE  in Tokyo

『Blessing』

『REasons』(オ)

『Blue Days』(オ)

『SHINE』(オ)

『ヒバナ』

『magnet』

『cocktail』

『4YOU』(オ)

『Flyer』

『ネオンネオン』

『Forbidden love』(オ)

『BEAT』(オ)

『MY STORY』(オ)

(オ=オリジナル曲)

アーティスト情報

●公式X
https://twitter.com/Seasons_info

●公式YouTube
https://youtube.com/@seasons9431?si=G-KB8nj1n514TLFs

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