【ライブレポート】浜野はるきがホールワンマンライブ「Blooming」で魅せた最高のライブ。彼女の全てが詰まった極上のパフォーマンスをレポート!
福岡県出身のシンガーソングライター・浜野はるきが自身最大規模となるホールワンマンライブ『Blooming』を11月2日(土)日本橋・三井ホールにて、開催した。本公演のライブレポートをお届けする。
日本橋・三井ホールで開催
当日は生憎の雨模様だったが、ここ三井ホールにはたくさんのオーディエンス、いや、たくさんの“Parufam(ファンの総称)”が集結している。老若男女、幅広い世代がフロアを埋め尽くしている様子だけでも彼女がいかに注目されているのかが理解できる。フロアではレディー・ガガやアリアナ・グランデなど、彼女のルーツミュージックなのか、BGMとして流れる。そんな空間の中で、“Parufam”は各々楽しみ方で、開演を今か今かと待ち望んでいる。
開演の時、ステージに浜野はるきが姿を表した。若き歌姫の晴れ舞台、フロアは歓声に包まれる。登場からボルテージMAXのパフォーマンス、我々は浜野はるきの奏でる音楽に寄り添うだけ。開演から終演までの彼女のパフォーマンスはまさにはーちゃんの独壇場だったように思う。
冒頭からギア全開のライブ展開
『NINNIN』からキックオフした浜野はるきのオンステージ。タイトル通り、忍者をモチーフにした日本的な音を落とし込んだサウンドで一瞬でフロアを自分のフィールドへと誘う。「みんな立って!盛り上がっていきましょう!」と彼女が言うものだから、着席していたオーディエンスは全員起立。キュートな姿に力強い歌唱で1曲目からフロアを盛り上げると、間髪を入れずに『女でいたい』を投下。自然発生するハンドクラップ。「一緒に歌って!」と彼女が言葉にすると、シンガロングが起きる。圧巻のカンナこと植村カンナの鍵盤捌き、ライブならではのアレンジとサウンドに酔いしれていると、浜野が口を開く。
「元気? 今日は雨やけん、みんなのテンションが低くてびっくりしたよ(笑)。ここから盛り上がっていけますか?!」とMC。そんなことを言われてしまったら、こちらも黙っていられない。彼女のMCからフロアの熱は上昇傾向。
『セックスレス』がスタートすると、フロアでは歓声が漏れる。ステージの中央で堂々たる歌唱とパフォーマンスを魅せる浜野の姿にオーディエンスは見入ってしまっているご様子。続く、『朝帰り』ではオーディエンスに手を振りながら、ステージを右往左往。手を振り返すオーディエンス。目の前には多幸空間が広がっている。音楽を介した浜野はるきと“Parufam”のコミュニケーション。
2曲を立て続けに披露すると深々と一礼し、新曲『腑抜けたSoda』を投下。カンナの鍵盤の音色に合わせ歌い始める。極上のサウンドがフロアに響き渡る。曲が展開するたびに音像が開けていく。〈強くなりたい〉と強いメッセージを込めた等身大のリリックでフロアを沸かせると、「盛り上がる曲です!」と『親不孝通りノンフィクション』を投下。小気味なサウンドにオーディエンスも体を揺らす。クラップが会場を包み込むと、浜野はステージを降り、会場の中央に用意されたサブステージへ場所を移した。
特別なアコースティックセット
「いやあ、『親不孝通りノンフィクション』を歌うとお酒が飲みたくなりますね!」と茶目っ気たっぷりなMC。そんなMC中、“Parufam”から「初ホールだからこちらも緊張しちゃう!!」という声が上がる。「私も緊張してるわ!」とツッコミを入れると、「ここからアコースティックな時間。座ってくださいね」とひと言。懐かしい曲、絶対にやりたい曲を披露するSPなパート。今夜だけのスタイルで『I miss you』、『最低な君』と続けて披露する浜野。
「本当はここで話すつもりはなかったけど……」と次に披露する『Tokyo』へと繋がる思いを吐露する。「この曲を書いたとき、孤独だった。でも、いまはこんなに沢山の人がいる。幸せです、この曲がみなさんにとって優しい曲であればいいな」。
情感豊かに歌い上げる彼女。聴きながら思う、福岡から上京し、路上ライブを重ね、いまこの舞台に立っている彼女は何を思うのか……。東京を冠した名曲はたくさんあるけれど、浜野はるきの『Tokyo』、最高だ。そんな楽曲に酔いしれるオーディエンスを横目にステージを降りると、ステージ上ではVTRが流れ始める。
私は、みんなと毒を吐けるシンガー
“すきぴとデートの日Vlog”と題し、展開されるVTR。可愛く準備をしてデートに繰り出す。それはきっと女の子にとっていちばん幸せで最高な時間。ステージに再び浜野が姿を現すと、センターでヘアメイク。他のライブではなかなか見ない演出、フロアからも歓声が上がる。華やかなゴールドの衣装からファッショナブルなデニムの衣装に着替えた彼女。今回の衣装は文化服装学院の生徒達と自主制作をしており、とても美しいその姿に目を奪われる。ライブ後半戦は、『ギジコイ』からスタートした。「泣き歌の女王」CHIHIROとの出会いから生まれた、『ギジコイ』は彼女のこれからの音楽人生に大きな影響をもたらしたことだろう。
浜野はるきの新たなアンセムを歌い上げると、MVをバックに新曲『CuL』を投下。同曲のMVは、浜野自身が制作しており、ギャルマインド全開のキュートな映像が最高だ。〈今日も私 超可愛い〉とクールなビートに乗り歌唱する浜野。「どうですか、この曲?」とフロアに問うと、「可愛い!」、「最高!」と賛辞の声。続くMCでは、ギター・ナッシーこと中島寛太をいじる一幕もあり、バンドメンバーとの仲の良さも見せつける。
「私は、みんなと毒を吐けるシンガー。みんなさんのために書いた曲」と『Forever Young』をバンドバージョンでお届けすると、立て続けに『クズやん』、『Dear my ex.』と展開していくライブ。ハンドクラップ、シンガロング、オーディエンスはステージに鎮座する歌姫の奏でる音楽に酔いしれる。
「次で最後の曲です。早いね〜」とフロアに告げると、「生きた証を残したいなと書いた曲。みんなさんがいて成り立つ曲です」と新曲『I』をラストに歌う浜野。「タオルがあったら一緒に盛り上げてください!」という言葉に呼応するかのようにオーディエンスは、タオル、拳を突き上げ彼女のサウンドに花を添える。力強く丁寧にラストソングを終えると、本編は幕を閉じた。
“Parufam”最高! 有終の美を飾った浜野はるき
彼女がステージを去った後も漂い続ける、余韻。静寂を切り裂く“Parufam”のハンドクラップ。「はるき! はるき!」とフロアにコールが響き渡る。すると、液晶にはLIVE HOUSE TOUR開催決定の文字が映し出される。大きな歓声が巻き起こるフロア。
そんなボルテージ最高潮なフロアに再び浜野はるきが登場。アンコールのスタートは、『Pricess GaL』。人気曲をキュートに歌唱すると、MCでは、ツアー開催に触れ「7都市、やばくない? 次は私が会いにいきます!」と高らかに宣言。
「この曲を、歌ってないから終われないんじゃないですか?!」と始まった『中洲ロンリーナイト』。最後の最後まではるきWORLDを体現してくれた彼女。最後に“Parufam”とシンガロングした、あの光景は、とても輝いていた。きっと今日ここにいる全ての人の胸に刻まれたことだろう。
終演後は、“Parufam”とともに記念撮影。
浜野はるきは「“Parufam”最高!」と最高な1日を締め括ったのだった。
TEXT 笹谷淳介
セットリスト
■11/2 日本橋三井ホール
01.NINNIN
02.女でいたい
03.セックスレス
04.朝帰り
05.腑抜けたSoda
06.親不孝通りノンフィクション
07.I miss you
08.最低な君
09.Tokyo
10.ギジコイ
11.CuL
12.Forever Young
13.クズやん
14.Dear my ex.
15.『I』
(encore)
16.Pricess GaL
17.中洲ロンリーナイト
リリース情報
2024.11.06 RELEASE
「CuL」
Music:CHIHIRO/浜野はるき
Lylics:浜野はるき/CHIHIRO
Arrangement:Ryuuki Beatz
ライブ情報
浜野はるき LIVEHOUSE TOUR 2025
●スケジュール
2025.05.10(土) 福岡 OP’s
開場16:30 / 開演17:00
INFO:キョードー西日本 0570-09-2424〈平日/土曜11:00~15:00〉
2025.05.11(日) 広島 4.14
開場16:30 / 開演17:00
INFO:YUMEBANCHI(広島) 082-249-3571〈平日 12:00~17:00〉
2025.05.17(土) 仙台 space Zero
開場16:30 / 開演17:00
INFO:ICML合同会社 icml.tokyo@gmail.com
2025.05.18(日) 札幌 KLUB COUNTER ACTION
開場16:30 / 開演17:00
INFO:ウエス info@wess.co.jp
2025.05.23(金) 大阪 Yogibo HOLY MOUNTAIN
開場18:30 / 開演19:00
INFO:キョードーインフォメーション 0570-200-888〈平日/土曜11:00~18:00〉
2025.05.24(土) 名古屋 Heart Land
開場16:30 / 開演17:00
INFO: サンデーフォークプロモーション 052-320-9100〈全日12:00~18:00〉
2025.06.08(日) 東京 SPACE ODD
開場16:30 / 開演17:00
●チケット
オフィシャル先行:11/16(土)12:00~12/1(日)23:59
スタンディング:¥4,000
プレミアムスタンディング:¥6,000
※プレミアム購入者の方には前方優先&お土産付き