突如として現れた正体不明のアーティストsekai。ボーカロイド楽曲を中心にしながらも、J-POPやバンドソングのカバーをネット上に投稿するなどして、Z世代を中心に一気に火が付いた。そんなsekaiが11月6日に、ニューシングル『スピラ』をリリース。今作はTV アニメ『魔王 2099』のEDテーマに起用されており、作品の世界観に寄り添ったsekai流のナンバーに仕上がっている。今回Lotusでは、sekaiにメールインタビューを敢行。新作への想いや、sekaiという人物像に迫った。

sekaiという存在だっていついなくなるかわからない

Lotus初登場ですのでパーソナルな部分をお聞かせいただきたいのですが、シンガーとして歩み始めたきっかけを教えてください。

sekai：始めたきっかけとしては、知り合いに勧められたからです。

楽曲を届ける上で大切にしていることなどは、ございますか。

sekai：その時々によって違って、作品を届けるときに決まって大切にしていることみたいなものはありません。カバー曲ではなくゼロから曲をつくる時は、聴いてくれる人に直接的に伝わりすぎないようにしたいなとは思っています。

自分自身が聴いて振り返ったときに自分だけがその意味が分かるような、そんな日記みたいな曲にしたいからです。ファンの皆さんが考察してくれるのは良いのですが、直接的な言い回しはできるだけ避けるようにしています。

歌をカバーする時は、もちろん完璧にはできていないと思うのですが、歌詞やMV、使ってる音などを注意深く聴き込んで「ここはこういう感情、場面なんだろうな」と想像しながらrecをしています。

歌い回しや発声、声色で伝わるように意識していて、例えば笑うところは笑っている声音、それも爆笑なのか、鼻で笑っているのか、または無理に笑っているのか。泣くところは泣いている声、これも状況によって微妙に変えています。本家様の入れている目立つコーラスもrecして入れますが、自分が歌っていて気持ちよく楽しくなれるコーラスを追加で入れ込んだりもしています。一曲を通して飽きないように色々とアレンジを加えたり、なんとか試行錯誤しています。

ファンの皆さんの中には、「sekaiさんの楽曲が生きる理由」だと投稿している方も多くいらっしゃいますが、その想いに関してどんな感情を伝えていきたいですか。

sekai：そう言ってくれるのはとても嬉しいですし、励みになります。同時に、あまり生きる理由を他人に依存させすぎないでほしいなとも思います。

これは知人に悩み相談されたり、リスナーさんにもよく言っていることなのですが、この世で唯一信じられるものって自分だけなので。sekaiという存在だっていついなくなるかわからないですし、そういった不安定なものに依存すると地盤が不安定になって生きにくくなってしまうのではないですかね。

魔王を孤独に待っているマキナの曲

TVアニメ「魔王2099」のEDに起用されておりますが、EDを担当することになった心境をお聞かせください。

sekai：初めてのアニメタイアップなので、とても嬉しかったです。近未来的でSFっぽい設定もあるけど配信者をする、みたいな現代的な設定もあって。それにマキナが魔王を慕って待っていたというところを見て、SFなのか恋愛なのか日常なのか、作品を決め切らないところがおもしろいなと思いました。普段からエヴァンゲリオンやSTEINS;GATE、宝石の国などのSFのアニメをよく見ているので、そういう側面でも楽しめました。

『スピラ』には、美しさと孤独を混合した印象がありますが、今作はどのような作品に仕上がっていますか。

sekai：書き下ろしてくださった椎乃味醂さんにも聞いてほしさはありますが、基本的には魔王を孤独に待っているマキナの曲になっています。

特に注目して欲しいのは、サビのマキナの叫びにあたるところです。全体のトーンは通底して孤独ではあるけれど、感情の種類はAメロ・Bメロ・ラップで少しずつ違っていて、それはぜひ曲を聴いていただくとわかると思います。寂しい、哀しい、叫んでしまいたい、泣き出してしまいたい、そこからの投げやりになる絶望だったり。それに合わせて歌い方も変えています。

『スピラ』の歌詞を受け取ってみて、どんな印象を感じられたかお聞かせください。

sekai：全体的に孤独感を感じる歌詞で、マキナの曲だな～、と思いました。

『スピラ』を歌唱する上で、特にこだわった部分はございますか。

sekai：歌唱する上で気をつけたのは、強いていうならラップの部分です。二番の入りの「前略、共に」から「そこにあるのだと思った」のところまで、ここの一番には無いメロディの部分の語尾は歌い方に気をつけました。音程がガクッと下がる語尾になっていて、エッジを効かせた感じで声を抜くみたいな、喉で切る感じの歌い方をしています。これは、想いを繋いで大切に運んでいるという希望のある一番の孤独に比べて、二番はかなり暗めの孤独になっているように感じたからで、声色も低めの落ち着いた暗い感じにしています。

『スピラ』で一番お気に入りの歌詞がありましたら、教えてください。

sekai：『スピラ』の歌詞は全部好きです。

媒体名である、Lotusは直訳すると花の蓮という意味になります。『スピラ』を花や植物に例えるならどんなイメージになりますか？

sekai：うーん、わかりません。皆さんに教えてほしいかも。

今後どんな活動をしていきたいかや、ファンの方へメッセージをお願いします。

sekai：今後どんな活動をしていきたいかは未定ですが、新曲『スピラ』もたくさん聴いてもらえたら嬉しいです。

リリース情報

■｢スピラ｣ 商品概要
・期間生産限定盤（アニメ盤）（SRCL-13041～42 / 税込2,200円 / CD＋Blu-ray）
・通常盤（SRCL-13040 / 税込1,500円 / CD only）
・発売日：2024年11月6日(水)

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▼CD収録曲（共通）

1. スピラ
2. 零
3. スピラ(Instrumental)
4. 零 (Instrumental)

▼Blu-ray収録内容（アニメ盤のみ）

1. スピラ Music Video
2. 魔王2099 Non-Credit Ending Movie

▼タイアップ情報
『スピラ』：TVアニメ『魔王2099』エンディングテーマ

▼店舗別購入特典
・Amazon.co.jp：メガジャケ(各形態別ジャケット写真絵柄）
・楽天ブックス：オリジナルアクリルキーホルダー(期間生産限定盤ジャケット写真絵柄）
・全国アニメイト（通販含む：オリジナルミニフォト(期間生産限定盤ジャケット写真絵柄）
・セブンネットショッピング：オリジナル缶バッジ(期間生産限定盤ジャケット写真絵柄）
・TOWER RECORDS全店(オンライン含む／一部店舗除く)：オリジナルB3ポスター（sekai絵柄）
・ゲーマーズ全店(オンラインショップ含む)：オリジナル缶バッジ（sekai絵柄）
・sekai応援店＊オリジナルスマホサイズステッカー(期間生産限定盤ジャケット写真絵柄）
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アーティスト情報

突如として現れた正体不明のアーティスト。

ボーカロイド楽曲を中心に、JPOPやバンドソングのカバーを投稿するほか、ギターやピアノの演奏も行う。作詞、ボーカルを務めた「ספירות」を初めオリジナル楽曲も多数リリース。2023年3月19日には渋谷CLUB QUATTROにて1stワンマンライブを開催し、チケットは即完。2023年4月には初のパッケージ作品となる1st Mini AL「enigma」をリリース。

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