【インタビュー】君に寄り添うために生まれた次世代歌い手グループ・Seasons「リスナーさんの毎日が少しでも楽しくなったり、少しでも生きる希望を見いだせること。」
Lotusにて、Seasonsのライブレポート(https://lotus-magic.jp/music/614/)を掲載したところ、多くのクローバー(Seasonsのファン)たちから反響の声が殺到した。同時に、「歌い手」が好きな方々からも、「Seasonsとは一体どういうグループ??」という問い合わせが寄せられたことから、Lotus編集部はSeasonsのメンバーをキャッチ。折しもSeasonsは、「Seasons2」と題して新たなライブ展開を描きだそうとしていた。その幕開けとなる、6月30日に渋谷REXで行う「LIFE and DEATH 僕は昨日の僕を殺した」公演への意気込みも含め、4人にSeasonsの魅力を伺った。
リアルでライブ活動をしていきたい思いはありました。
Seasonsは「歌い手」として活動しながらも、ライブを通してリアルな環境にも積極的に活動の場を広げています。活動当初から、リアルでライブ活動を行うことは想定していたのでしょうか?
秋霖詩月:Seasonsの初ライブとなったのが、2023年3月のことでした。メンバー4人ともダンスや歌などの音楽活動の経験があったので、当初からリアルでライブ活動をしていきたい思いはありました。 「歌い手」さんでライブを行っているグループと言えば、確かな支持層(人気)を持つ人たちが集まってグループを結成し、活動を始めるパターンをよく見かけます。そういう人たちは、最初からたくさんのファンたちを掴んだうえで活動が出来ています。僕たちは、本当に0からのスタートでした。でも、過去の経験も活かしたいという思いからライブ活動はやっていきたい。そこで僕らが掲げたのが、チャンネル登録者数が5000人を達成したらライブをやろうということ。
冬城白:Seasons自体は、2021年10月27日の初投稿をきっかけに活動をスタートしましたが、この企画を躯体的に打ち出したのが2022年8月。当初はまだYouTubeのチャンネル登録者数が1000人に満たない状態。でも、僕らは年内に5000人を達成することを掲げて企画をスタートしました。挑戦中は不安や苦労もいろいろありましたが、2022年12月、無事に目標の5000人を達成し、2023年3月5日に初ライブを行うことが出来ました。
その目標を掲げて活動をしていたとき、どんな気持ちで日々を送っていました?
秋霖詩月:活動を始めてからの1年間での登録者数が1000人ちょっとでしたから、「5000人を集める自信があったか?」と聞かれたら、正直なかったです。でも、現状のまま続けていても大きな変化は生まれないと僕ら自身感じていましたし、4人とも「歌い手」の活動はSeasonsが初めてだったから、右も左もわからない状態から手探りで始めました。だからこそ明確な目標を建て、そこへ向かって我武者羅に走っていくことが必要だと感じたわけです。目標を掲げてからは、配信する頻度も増えましたし、TikTokで「踊ってみた」動画の投稿をするなど、よりSNSを駆使した活動を積極的に行うようになりました。
そんな中、TikTokに投稿した「踊って見た」動画がバズったことでYouTubeのチャンネル登録者数が増えだせば、バズった動画の拡散を、僕らのファンたちであるクローバーのみんなも手伝ってくれた。結果、ネットを介していろんな人たちの目に触れ、たくさんの人に知ってもらえたことで、無事に目標を達成することができました。
3人も、当時の心境を教えてください。
春海桜真:目標を掲げて走りだした頃は、4人とも初めての経験ばかりだったから、みんなが「目標の5000人を達成したい」気持ちを強く持ったうえで、スタッフの人も交えてしょっちゅう相談をしながら活動していたことを思いだします。目標を掲げて以降は、毎日投稿もやっていました。その活動の中、TikTokを通してダンス動画がバズったわけですけど。
当時は、4人とも「この勢いは絶対に落としてはいけない」と思っていたから、よりSNSを通した活動に力を入れたし、同時に、僕らの強みとなるダンスのクオリティをさらに上げるためにと、より多くレッスンにも取り組んでいました。だからこそ目標を達成したときは本当に嬉しかったし、メンバーやクローバーのみんなと一緒に力を合わせてやったことが成果に繋がったと実感していたからこそ、メンバーはもちろん、クローバーのみんなとも強い絆を作れたなと感じていました。ほんと、支えてくれたすべての人たちに感謝の気持ちでいっぱいでした。
夏風凪斗:ほんと、そうだったよね。僕も、正直な思いを伝えるなら、始めた頃は「本当に達成できるのか??」不安のほうが大きかったです。同時に、目標を達成することが僕らの大きな自信にも繋がるとも思っていました。2人も言っていたけど、TikTok上にアップした動画がバズったことをきっかけに、目標の5000人を達成することができました。結果、本当に僕らは自信を持つことができたし、はるるも言っていたように、クローバーとの団結力がより強くなりました。同時に、「ここからさらに上がっていくぞ」という自信を胸に走り出すことにも繋がったから、あの挑戦をしたことは本当に良かったなと思っています。
冬城白:もう、すっかり3人に言われちゃったけど(笑)、僕も3人と同じ気持ちです。以前から4人で「ライブ活動をしていきたいよね」と言っていたから、「ついにライブ活動を始められるんだ」と思えたときには、本当に嬉しかった。
嬉しかったのが一人一人としっかりと目を合わせて、直接みんなの喜んでいる笑顔を見れたこと。
結果、1stライブもいい結果を出せましたよね。
冬城白:僕らが思っていた以上にたくさんのクローバーたちが来てくれて、すごく嬉しかったです。何より嬉しかったのが、クローバーの一人一人としっかりと目を合わせて、直接みんなの喜んでいる笑顔を見れたこと。もちろん、ネットを通してもクローバーたちと深く交流をしてきましたし、文字を通して、みんなの気持ちも感じてきました。でも、お互い顔を見て会えるのって、やっぱし違うんですよね。あのときは、嬉しさと幸せな気持ちの両方に包まれていました。
秋霖詩月:今でも鮮明に覚えているのが、1stライブの1曲目を歌いだすときの光景なんです。僕らは客席に背中を見せる形で舞台の上に立っていました。僕ら自身、ネット上で絆を作ってきたクローバーたちと直接会いたいと願ってライブの場を得たわけですけど。クローバーの子たちって、僕らの絵を見て好きになっている面もあるじゃないですか。だから、僕らが振り返って歌いだしたとたん、「絵と違う」と怒って帰ってしまわないか、本当に不安でした。でも、みなさんがすごく喜んでくれたからこそ、僕らも積極的にライブの機会を作ってもっともっと直接触れ合いたいと思ったし、それが今のライブ活動にも繋がりました。
そこで打ち出したのが、2023年9月から4ヶ月連続で始めた無料ライブだったわけですね。
春海桜真:そうです。やはりSeasonsの魅力って、「歌って踊れること」なんですよ。その姿を、もっともっとリアルに見てほしい。もちろん、ネット上でも深く繋がっているとはいえ、直接会うことでわかることだってあるように、さらに深く4人のことを知ってほしい思いから、4ヶ月連続で、しかも無料で見れるライブを行いました。
内容も、毎月変えていたんですよね。
夏風凪斗:毎月変えました。毎月ライブのタイトルを変えれば、そこに合わせた内容を用意。しかも、毎月かならず新曲を披露する形を取りました。今振り返っても,毎回のライブでかならず歌っていたのは数曲しかなかったはず。言ってしまえば毎回新曲中心のライブだったから、正直、準備は大変だったけど。でも、いろんなSeasonsの姿をクローバーたちには見せれたらなと思っています。 僕ら、4人とも作詞をしているんですね。だからこそ、僕らが歌詞に込めた思いを、直接クローバーたちの目を見ながら伝えたかったんですよ。ちなみに、振り付けはすべてりんが担当しています。
ぼくら4人とも、Seasonsとしての活動がラストチャンスだと思っています。
良ければ、それぞれどんな思いを歌詞に込めているのかも教えてください。
春海桜真:僕は、クローバーに恋した僕たちの心情を[forbiddenLove]に書きました。ステージの上からしか見ることの出来ないクローバーたちの笑顔を僕のものにしたいけど、現実には難しいこと。そんなクローバーたちへ抱いた切ない気持ちを、僕はクローバーみんなのことを考えながら書きました。僕自身,クローバーたちとは何時だって近い関係でいたいなと思っています。同時に、僕自身が失恋系の歌詞を書くのが好きという理由もあるんでしょうね。だから、そういう思いを書きました。クローバーのみんなにも僕らを身近に感じてもらいたいし、これからもクローバーの気持ちと重なる思いを歌詞にしていけたらなと思っています。
夏風凪斗:僕はですね、大事なものを失ったときの心情を『LIFE』に書きました。僕が伝えたかったのが、「失ってからじゃ遅いんだから」という思い。それを感じてくれたら嬉しいです。もう1曲『It’s Up To You』には、SNSで起きる誹謗中傷について、その行為は絶対に良くないことだからという思いを歌詞に託して書きました。
冬城白:僕は『君がいる世界』と『君と僕の歌』の2曲の作詞を担当しました。2曲とも、「君がいることで僕らは活動が出来ているんだよ」という思いを伝えたくて書きました。その背景には、僕ら4人とも、Seasonsとしての活動がラストチャンスだと思っているからです。ここへ至るまでにも、メンバーそれぞれが音楽活動をやってきました。
それこそ、グループの解散が決まったのと同時に、もう音楽活動をやめようとまで考えたメンバーだっています。そういう背景を持ったうえで集まった4人だからこそ、みんな本気で活動へ取り組んでいます。「君と出会って本気で変わろうと思った」と歌った『君がいる世界』。「君がいるから僕らは活動できているし、君と一緒にいると笑い会える」と歌った『君と僕の歌』。そこに込めた思いを感じながら聴いてもらえたら嬉しいです。
秋霖詩月:僕は、いろんな曲の歌詞を書いています。僕自身、一つ一つの楽曲ごとにコンセプトを掲げ、それに沿った思いを書いています。どの曲にも、クローバーへ向けての思いを詰め込んでいるから、それを感じ取ってもらえたら嬉しいです。「歌い手」グループは、主にネットの世界で活動をしています。現実の世界って、生きていくのが大変じゃないですか。会社や学校で過ごすことがつらかったり、環境面など生活していくうえで生きづらさを覚えたり、コンプレッスを抱えて思い悩んだりなどなど。
僕らがクローバーみんなの書き込みを通して感じているのが、「僕らが提供した場へ、みんながコメントという形を取って本当の自分の気持ちをぶつけてくれているんだな」ということ。そんなクローバーたちの気持ちを、僕らが楽曲を通して支えられたらなと思っていますし、Seasonsと繋がるネットの場が、クローバーのみんなが安心出来る場所であれたらなと願っています。ちょっとでも毎日が楽になる。少しだけど頑張ってみようと思ってもらえる。そんな場を僕らはこれからも作っていきたいし、楽曲を通して支えていけたらなと思って僕は歌詞を書いています。
歌詞に共感を覚えるクローバーも多いんですよね。
秋霖詩月:ライブ中、歌を聴いて泣いている子たちも目にします。YouTube上のコメント欄に、事細かく感想の書き込みをしてくれたり、素直な思いを書き込んでいる文章を通しても、僕らはクローバーの素直な気持ちを実感してきましたけど。でも、目の前で涙を見ると、感じる思いがさらに深くなりますからね。
クローバーがネット上で本音を伝えてくれるのも、みんなに本気で思いを注いでくれるSeasonsを信頼しているからこそなんでしょうね。
春海桜真:だとしたら嬉しいですよね。普段は口にして言えないことを、みんなは素直に言葉にしてくれる。僕らは、「君に寄り添うために誕生した歌い手グループ」をコンセプトに活動をしています。僕ら自身、「みんなが安心出来る場所になれたら」と思ってネット上で活動をしています。
夏風凪斗:その場を今、ライブというリアルの場にも広げています。クローバーが僕等の提供した場を”安心できる場所”として受け止めているのであればそんな嬉しいことはないですし、だからこそ僕らも、何時だってクローバーに寄り添っていたいなと思って活動をしています。
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