インタビュー

【インタビュー】10周年を迎えたわーすたが15th Single 「Sweet Fancy Chu-n / アレグロめいてるランナップ」をリリース。4人に聞いた、10年とこれからのこと。

【インタビュー】10周年を迎えたわーすたが15th Single 「Sweet Fancy Chu-n / アレグロめいてるランナップ」をリリース。4人に聞いた、10年とこれからのこと。

デビュー10周年を迎えたわーすたが、9月24日に15th Single 「Sweet Fancy Chu-n / アレグロめいてるランナップ」をリリース。豪華な両A面シングルはわーすたのカッコいいも可愛いも詰め込まれた、スペシャルな1枚に仕上がっている。今回はそんなわーすたの4人にインタビューを敢行し、10年のことを皮切りにたっぷりと話を聞く。わーすたがこれまで歩んだ軌跡とこれからのこと、11年目に突入してもなお成長を続ける彼女たちの言葉に注目していただきたい。

それぞれの10年間

わーすたを結成して、2025年で10年が経ちました。10年を振り返ると皆さんにとってどんな時間になっていますか?

廣川奈々聖(以下、廣川):わーすた結成前、ストリート生の頃は、どこか部活動のような気持ちがあったんです。芸能界に足を踏み入れているというより、学校の部活の延長のような感覚でやっている部分があったので、そこからこの活動が自分の人生にとって大きなものになるとは想像していませんでした。振り返ると支えてくださる方がたくさんいたり、上京するとき後押ししてくれた家族には本当にお世話になったなと思います。周りの方に感謝しかない10年間でした。

その10年の中でいちばん成長した部分はありますか?

廣川:根本的には変わっていないと思うんですけど、心を開ける人には開いたり、自分の個人のこととなると行動力が伴わないタイプではあるけど、グループのこととなるとちゃんと行動できたり、そういう新しい自分の一面を発見することが出来たなと思いますね。

松田さんはいかがですか?

松田美里(以下、松田):人生で初めてアイドル活動を始めたグループがわーすたでよかったと思うことがたくさんあって。5周年、10周年、節目の度に自分たちがどういう活動をしてきたのか振り返るんですけど、その中でわーすただからこそできる経験をたくさんさせていただいているんですよね。絶対に走馬灯に出てくると何度も思うくらい、貴重な経験。「この景色はいつか思い出したとき絶対自分の力になる」と何度も思うし、思い返すと感謝の気持ちが止まらなくなる。そういう気持ちにさせてもらえる場所に自分がいれて頑張れているという事実がすごく幸せだなと。大切にしたいなと思います。

走馬灯のいちばん最初に出てくる印象的な景色はなんだと思いますか?

松田:え?!なんだろう!?結成して初めてお披露目をしたのがNHKホールなんですけど、自分の中には不安はなかったんですよ。先輩方のおかげもあって、大きいステージでお披露目をさせていただいて。これからワンマンでもこの会場を埋められるくらい大きい存在にならなきゃ!って。わーすたって「The World Standard」の略称でもあるし、その名前に負けないアイドルになるぞという強い気持ちが芽生えた瞬間であり、ここまで忘れずに持てているので、あの景色は死ぬときに思い出したいなと思っています!

いいですね。三品さんは10年を振り返るとどうでしょう?

三品瑠香(以下、三品):早かったですね。中学3年生から始めたので、そのときはまだ地元にいたし、そこから高校入学のタイミングで上京をして。環境も始めた当初からは想像もできないくらい変化して、自分も学生を卒業してわーすたが生業になったとき、どうしていくんだろうと最初は想像できなかった。でも、10周年を迎え、10年って経つんだな〜って(笑)。ずっと不思議な感覚が続いていますね。

でも、想像できない状況の中で、三品さんはアイドルとしてしっかり10年間歩まれてきたけど、「自分はアイドルだ」と自認した転換点みたいなものはあったんですか?

三品:明らかにここだというポイントはないかもしれないけど、歌って踊っていることがずっと好きで、ステージの上にいる自分が人生でいちばん楽しんでいるというか。だから、そういう瞬間をライブの中で実感することで楽しく続けてこれているんだろうなと思いますね。

小玉さんはいかがですか?

小玉梨々華(以下、小玉):この10年で1年1年のスピード感が自分の中では異なっていて。結成当初は学業との両立にいっぱいいっぱいでただガムシャラに走っていた時期もあったし、コロナ禍に入るとずっとおうちにいて自分を見つめ直す、この先のことをゆっくり考える期間もあったり、1人が卒業して新体制として初心に戻って慣れていかないといけないこともあったり。同じグループで同じ場所にはいるんですけど、全てが新鮮で新しいことだらけだった。すごく目まぐるしい10年間でした。

その目まぐるしさの中で成長したと思いますが、マインドや考え方に変化はありましたか?

小玉:大人になりましたね。わーすたは自分の人生でもあるし、グループのみんなの人生でもあるし、私たちを応援してくれているファンの皆さんの人生とまでは言わないけど、皆さんの頑張れる源になっていることは皆さんからの言葉から受け取っているので、もう自分だけの人生じゃないんですよね。スタッフの方、家族、ファンの皆さん、そしてメンバー、たくさんの方に支えてもらって今があると思います。だから自分本位ではなくなったというか、いろんなことを思考しながら生きているなと、10年振り返ると思います!

ライブがいちばん輝く、10年で見つけたわーすたの武器

素晴らしいですね。それぞれの10年を聞けたところで廣川さん、わーすたはこの10年でどういう成長を遂げたと思いますか?

廣川:元々、私の印象ではメンバー全員歌もダンスも出来るというのはあったんですよ。それこそavexっぽいねと言われることも多かった。結成当時も一定のラインは超えていると思っていたし、レベルが高いなと思えていたんですけど、こんなに自信を持って「ライブがいい!」と言えるグループになるとは想像していなかった。もちろん自信をつけるためにたくさん練習をして、ステージに立っていたのでライブの度に精一杯のものを見せていたけど、それでもライブがいちばんの魅力ですとは言えなかったんですよね。でも、10年経って「わーすたがいちばん輝くのはライブだ!」と言えるようになったのは、いい成長だなと思っています。

どの辺りから自信を持って言えるようになったんですか?

廣川:人それぞれだと思うけど、私は5年くらい経ってからですね。この10年の中で環境がどんどん変わっていく中で、いろんな出会いがあって、それこそライブの作り方もどんどん学ぶ機会も増えていって。その中で、自然と勉強できていたし、ちゃんと自分を魅せているという感覚になったのが、5年くらい経ってからだなと。

なるほど。じゃあ、5年目以降は強度をいかに上げていくかの作業だった。

廣川:そうですね! あとは、メンバーが1人卒業するタイミングも見直すキッカケになていると思います。5人から4人になったことでパフォーマンスが劣っているとは全然思ってないし、常に成長して力をつけてこられたなと思います。

グループの成長でいうと、わーすたは10年間で主催のフェスも開催できるようになりましたよね。それもすごいことだと思うんですよ。

廣川:すごいですよね(笑)。過去に、「わんわんにゃんにゃん秋祭り」と題して主催イベントを開催したことはありましたけど、ライブだけの主催フェスというのは、去年が初めてで。フェスをやってみて思ったのは、主催フェスっていろんなグループさんがやっているし、私たちもそこに参加したりしたことはあるけど、いざ主催となったとき、MCで皆さんがわーすたの話を繰り広げてくださったり、私たちがいつも付けてきた猫耳を用意してくださっていたりとか、こんなにもわーすたが歩んできた軌跡を理解してくれているグループさんがたくさんいるのかと実感しましたね。

小玉さんは、主催フェスについてどういう思いがありますか?

小玉:私たちが主催となってアイドルさんを呼ぶという環境がすごく不思議というか。嬉しさもありつつ、10年経ったからこそ出来ることなんだろうなと思います。何より私たちのファンの方がすごく喜んでくれていて! まだまだ新しいことやいろんなことに挑戦しがいがあるというか、もっともっとファンの皆さんに喜んでもらいたいと思えるキッカケになりましたね。

今後も『にゃんぽこらフェス』は続けていく予定ですか?

廣川:やりたいですね! 「わーすたの主催だから出ました」と言ってくれるグループさんもいらっしゃって! 本当にありがたいことだなと思いますし、普段交流がなかなかなかったりするので、いい機会を作れているなと。今後も続けていきたいです!!

カッコいいも可愛いも詰め込んだ15枚目のシングル

そして、15枚目のシングルがリリースされます。『Sweet Fancy Chu-n(スイートファンシーチューン) / アレグロめいてるランナップ』ですが、異なった魅力を放つ2曲が完成しましたね。

松田:今回は、両A面の意味があるなと思います。わーすたの良さって、昔からKAWAIIジャパンアイドルカルチャーを発信するということで可愛い曲はたくさんやってきたし、トンチキソングも歌えるけど、真面目なアイドルソングだって歌える。かと思えば、ゴリゴリロックも歌って踊れたりする。わーすたのカッコよくも可愛くもなれる姿が今作には詰め込まれているなと思っていて。分かりやすくこの2曲で自己紹介できる感じがするし、私たちの強みが分かりやすく押し出されている作品なので、楽しんでもらえるシングルになったなと思います。

三品:どちらもわーすたの魅力が伝わる楽曲に仕上がったと思います。毛色が異なる2曲だったので、レコーディングも楽しくて! ただ、『アレグロめいてるランナップ』みたいながっつりカッコいい感じの曲は結構久しぶりな気がしませんか?

廣川:そうだね。

三品:なので、余計に楽しかったですね!

楽しいのがいちばんですね! MVはタイで撮影されましたね! 

三品:MVを海外で撮るって初めての経験だったし、撮影のためにいくという経験も新鮮。これまで写真集の撮影をイベントのついでに撮るというのはやったことがあったんですけど、完全に新曲のためだけに行くという経験はなかったので、今回は気が楽で楽しかったです(笑)。

気が楽で(笑)。

三品:ライブがないと緊張することもないので(笑)。ソロの撮影も多くて空き時間も多かったので、のんびり過ごしていましたね。ちなみに3日間かけて撮影しました。

廣川さんはMV撮影の思い出はありますか?

廣川:MVは何年も同じチームに撮ってもらっているんですけど、その方たちと一緒に海外にいることがすごく不思議で(笑)。それと同時に私たちがここまで頑張って続けてきたからこそこんなすごいことが起きているんだなと。海外で撮影することって当たり前ではないので、こんなにたくさんの人が私たちのために動いてくれている、タイまで来てくれている、「やばっ!」と思いました。10年迎えたことでの集大成というか、作品として世に出せたのは嬉しいです。

本当に貴重な10年間ですね。

廣川:本当に! あと、タイでの3日間はずっと雨予報だったんですけど、撮影期間はずっと晴れていて! 奇跡が起きて、とても幸せでしたね! 撮影するのが終わった瞬間に大雨だったりしたので、これは本当に奇跡です!

オール雨だったら、どんなMVになっていたんでしょうね(笑)。

廣川:そうなんですよ! 2曲とも雨のMVになっちゃう恐れだってあった(笑)。

海外でのMV撮影も今後増えていくかも……?!

三品:シーンごとに国が変わっていくMVがいいな。1曲の中で何カ国も行きたい!

廣川:それだと絶対CGで!って言われるよ(笑)。

三品:いや、絶対現地に行って撮る!

小玉:でも、それカッコいい! みんなそれぞれ違う国に行って、メンバーに会わずに撮影が終わる(笑)。

松田:私が行ったヨーロッパはね〜って話したいね(笑)。

小玉:それが出来たら、「The World Standard」じゃない?

確かに!

小玉:そうですよね! 夢ですね(笑)。

今後の楽しみが増えましたね。改めてですが、今作について、リスナーの皆さんにはどういうところに注目していただきたいですか?

松田:個人的には、『アレグロめいてるランナップ』のユニゾンで歌っている箇所がすごく好きで! 声の重なり方というのがすごく良くなっているというか、年々メンバーの声が合わさった瞬間の好き度が増しているんです。それが今回は楽しめるし、実際ライブでもすごく気持ちよく歌っていますし、聴いてほしい歌を今聴いてもらっている感覚がかなり強いんですよ。だから、音色を聴いて欲しいなと思います。

それは、年々スキルが上がっているということも影響しているのかな?

松田:なぜかは分からないけど、聴き応えがあるんですよ。長くやってきたからこその感覚がマッチしているのかもしれないし、メンバーの声の解像度が自分の中で高くなかったのかも。「こういう歌詞を歌った時のこの子の声ってめちゃくちゃいいな」と良いところを何年もかけて知っていったからこそ、「この曲のここを一緒に歌えるのが嬉しいな」と思えるようになったり、それが今すごく楽しいので、聴いた方にも楽しい気持ちが伝染していったら嬉しいなと思いますね。

わーすたの世界観をたくさんの人に届けたい

それでは、ここで恒例の質問を! 媒体名である、Lotusは直訳すると花の蓮という意味になります。本作を花や植物に例えるならどんなイメージになりますか? 花図鑑もあるので、探してみてください。

松田:個人的なら出てくるけどな〜。

どんな花ですか?

松田:このシングルは、パンジーっぽいなと思います。それぞれのカラフルな色が合わさってもパンジーって統一感があるじゃないですか。パンジーにちゃんとブランド力があるというか。

廣川:じゃあ、パンジーや!

松田:(笑)。でも図鑑でいいものがあったら全然変えちゃっていいよ!

三品:いや、パンジーいいと思います。

じゃあ、パンジーは採用?

廣川:採用です!

ありがとうございます! わーすたは、10月から全国7都市を巡るライブツアーも発表されています。今回は、どんなツアーにしたいと考えていますか?

廣川:ツアーはメンバーの地元を回らせていただくことが多くて、今回もそれぞれの地元と京都と沖縄と東京の7カ所のツアーになっているんですけど、意外と地方に行けてなかったりするので、秋冬のタイミングで地方の皆さんにお会いできることが嬉しいですし、この夏、いろんなフェスやリリイベで新しく出会った方たちにも観ていただける機会になったらいいなと思っています。わーすたの世界観がめ一杯届くようなツアーしたいです!

楽しみですね! 11年目に突入したわーすたですが、今後考えていることはありますか?

松田:これは何度か言ってきたことなんですけど、個人的にMVに本物の犬や猫をたくさん呼びたい! 11年目はわんわんなので、ワンちゃんにまみれた撮影とかしたいです。

トレードマークは、猫耳なのに?!

松田:あはは(笑)。海外にも行けたので、なんでもやらせてもらえるかなって(笑)。ただの願望ですけどね!

廣川:じゃあ、11年目は犬耳を付けているかもしれないですね(笑)。

TEXT 笹谷淳介

PHOTO 村田征斗

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締め切り:10月31日(金)23時59分

たくさんのご応募お待ちしております!

リリース情報

「Sweet Fancy Chu-n / アレグロめいてるランナップ」
リリース日 2025.09.24
商品形態 CD+Blu-ray

収録内容
1.CD
Sweet Fancy Chu-n
アレグロめいてるランナップ
Sweet Fancy Chu-n Instrumental
アレグロめいてるランナップ Instrumental

2.Blu-ray
Sweet Fancy Chu-n Music Video
わーすた 10th Anniversary いんたびゅー

アーティスト情報

アーティスト名:「わーすた」(ざ・わーるど・すたんだーど)
英語表記:「The World Standard」

2015年に結成のデジタルネイティブ世代アイドル。
グループ名は「The World Standard」の略。
現在まで、13か国の国でライブ出演するなど世界に照準を合わせ活動している。
アニメ「アイドルタイムプリパラ」「キラッとプリ☆チャン」など多数のアニメの楽曲を担当。
2019年10月にわーすた初となる生バンドでのフリーライブを代々木公園野外ステージにて実施し、3000人以上のファンを集めた。
LINE CUBE SHIBUYA・豊洲 PIT・TOKYO DOME CITY HALL など多数の会場でワンマンライブを開催。

▷オフィシャルサイト
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▷Instagram

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