レポート

【ライブレポート】オレンジスパイニクラブ、渋谷の空に「ナイフ」を刻む ― KITAYA PARKフリーライブ

【ライブレポート】オレンジスパイニクラブ、渋谷の空に「ナイフ」を刻む ― KITAYA PARKフリーライブ

2025年9月10日(水)、オレンジスパイニクラブが4th Mini Album『ナイフ』の発売を記念して、東京・渋谷の神南エリアに位置するKITAYA PARK(渋谷区立北谷公園)にて、フリーライブが開催された。

平日夜の開催にも関わらず、約300人の観客が集まり、渋谷の夜にオレンジスパイニクラブの音楽が刻まれた。

拍手と歓声に迎えられ、スズキユウスケ(Vo,Gt)、スズキナオト(Gt,Cho)、ゆっきー(Ba,Cho)、ゆりと(Dr,Cho)が姿を現す。夕暮れの光がステージを柔らかく染め、観客の期待とざわめきは一瞬で空気に変化をもたらした。

フリーライブのオープニングを飾ったのは、過ぎ去った青春をテーマにした「ネクター」。哀愁を帯びた旋律と爆発する熱量が交錯し、渋谷の夜にひとつの物語を刻み込む。

続く「パートナー・イン・クライム」「彼女が髪を巻いている」では、観客の手拍子とコーラスが自然に重なり、公園全体がひとつのステージに変わった。ユウスケは「渋谷の皆さん、こんばんは!」と笑顔で呼びかけ、フリーライブ開催の経緯や感謝を言葉に表した。この日のフリーライブは、来場者による撮影が可能となっており、観客はスマホを手に体を揺らしながら、瞬間を心に刻んでいた。

中盤に披露された「キンモクセイ」では、スズキユウスケの歌声が会場を優しく包み込み、ひとりひとりの記憶の奥底にそっと刻まれていった。

前身バンド・The ドーテーズ時代の「デート」「エブリデイ・ロックンロール」では、スズキナオトのギターソロに拍手と歓声が巻き起こり、通行人までも立ち止まらせた。スズキユウスケは汗を拭いながら「『ナイフ』よろしくね! 皆さんの武器になるアルバムにしたい」と呼びかける。

続く「ブサイク」では、アコースティックの音色と温かなバンドアンサンブルが公園をエモーショナルな空気で満たす。「Bowie」では若者の衝動をまっすぐに描き出す彼ららしいエネルギーが爆発し、観客は拳を掲げ、声を重ねた。

その後、観客の熱い声援に押されるように、急遽アンコールが実現。「最後はしっとりめの曲にしようと思ったけど、やっぱり僕らはロックバンドだから」とスズキユウスケが語り、4人はライブ定番のパンクチューン「急ショック死寸前」を奏で始めた。鋭く突き抜けるギターと叩きつけるドラムが会場に響き渡り、公園全体を震わせるようなエネルギーが放たれ、フリーライブを締めくくった。

SNSにて拡散された #オレスパ_ナイフと夏服とフリーライブ のハッシュタグには、「夏の終わりに最高のプレゼント」「泣けるくらい真っ直ぐだった」といった声が並び、それぞれの胸にある記憶と楽曲が重なっていた。

4th Mini Album『ナイフ』リリース当日に開催されたKITAYA PARK(渋谷区立北谷公園)でのフリーライブは、誰かの人生の中の “小さな武器”になりたいと願う象徴のようなひとときであったに違いない。

PHOTO 稲垣ルリコ

フリーライブ概要

タイトル:オレンジスパイニクラブ 4th Mini Album「ナイフ」リリース記念 #オレスパ_ナイフと夏服とフリーライブ

日時:2025年9月10日(水)19:00〜19:30

会場:渋谷区立北谷公園

入場料:無料

<セットリスト>

01.ネクター

02.パートナー・イン・クライム

03.彼女が髪を巻いている

04.キンモクセイ

05.デート

06.エブリデイ・ロックンロール

07.ブサイク

08.Bowie

-アンコール-

急ショック死寸前

リリース情報

●Digital Single

「ネクター」(読み:ねくたー)

配信日:2025/8/6(水)

▷配信URL 

●4th Mini Album

「ナイフ」(読み:ないふ)

発売日:2025/9/10(水)

通常盤:¥2,200(税込)(WPCL-13689)

初回限定盤:¥4,400(税込)(WPCL-13689/WPCL-13690)

▷配信URL

▷CD販売URL

【収録内容】

《CD》※通常盤・初回限定盤共通

1.ネクター

2.パートナー・イン・クライム

3.彼女が髪を巻いている

4.献立

5.ロンリーローリングスター

6.正体(フジテレビスペシャルドラマ「告知事項あり。~その事故物件で起きること~」主題歌)

7.Bowie

●初回限定盤特典

・前身バンドTheドーテーズ時代の音源を再録したCD「夏服」

・初音源化となる未発表曲「ブサイク」を含む全7曲入り

・2CDスリーブケース仕様

《CD》※初回限定盤のみ

– 初回限定盤CD「夏服」-

1.エロティック

2.エブリデイ・ロックンロール

3.デート

4.ノーバイブ

5.死ぬほど好き

6.十人十色

7.ブサイク

【店舗別特典(先着購入者)】

Amazon.co.jp:メガジャケ

セブンネットショッピング:オリジナルピック

楽天ブックス:アクリルコースター(通常盤ジャケット ver.)

タワーレコード:スクエア缶バッチ(通常盤ジャケット ver.)

HMV: スクエア缶バッチ(初回限定盤ジャケットver.)

応援店:ミニステッカー(絵柄全2種のうちランダム1種)

※一部のCDショップ(およびネットショッピングサイト)では特典プレゼントを実施していない場合もございます。

※一部のネットショッピングサイトでは、「特典付き」と「特典なし」のカートがございますのでご注意ください。

※サポート店対象店舗は後日お知らせいたします。

※特典は数に限りがございますので、予めご了承ください。

※特典に関するお問い合わせは、直接、各CDショップ(およびネットショッピングサイト)にてご確認ください。

ライブ情報

インストアライブ情報

水戸・東京にてインストアライブを開催!

<インストアイベント:アコースティックライブ+サイン会>

日時:9月13日(土) OPEN13:30 / START14:00

会場:タワーレコード水戸オーパ店 5F ARTcityHALL

日時:9月14日(日) OPEN18:30 / START19:00

会場:タワーレコード新宿店 イベントスペース

※【新宿のみ】イベント入場引換券は配布終了いたしました。尚、サイン会参加券は配布しております。

参加方法、注意事項など詳細は下記ページをご確認ください。

▷こちら

ライブ情報

オレンジスパイニクラブ ワンマンツアー2025「ふたりで聴いた唄をまたうたう日」

10/2(木) @ 福岡 BEAT STATION
OPEN 18:30 / START 19:00

10/10(金) @ 札幌 SPiCE
OPEN 18:30 / START 19:00

10/26(日) @ 名古屋 CLUB QUATTRO
OPEN 17:45 / START 18:30

11/19(水) @ 恵比寿 LIQUIDROOM
OPEN 18:00 / START 19:00

11/27(木) @ 仙台 MACANA
OPEN 18:30 / START 19:00

12/11(木) @ 梅田 CLUB QUATTRO
OPEN 18:15 / START 19:00

チケット一般発売中!

▼チケットはこちら
▷e+ 

▷チケットぴあ 

▷ローソンチケット

アーティスト情報

スズキユウスケ(Vo、Gt)、スズキナオト(Gt、Cho)、ゆっきー(Ba、Cho)、ゆりと(Dr)からなる茨城県出身の4人組バンド。2020年1月に初全国流通1stミニアルバム 『イラつくときはいつだって』 をリリース。第13回CDショップ大賞入賞 関東ブロック賞受賞。収録曲の「キンモクセイ」がSNSを中心に話題となり、音楽配信サービスの総再生回数は1.5億回をこえる。また Apple Music、Spotify、LINE MUSICなど各音楽配信サイトのチャートでも1位を獲得した。同年11 月に2ndミニアルバム 『非日常』を発売。そして2021年10月にワーナーミュージック・ジャパンよりメジャー1stフルアルバム 『アンメジャラブル』 をリリース。2022年3月にはインディーズ時代の廃盤になった3作品から、バンドの初期衝動が詰め込まれた楽曲再録と新曲を収録した1st Digital EP 『hodgepodge』 をリリース。収録曲の「みょーじ」は日本テレビ系「スッキリ」 1月テーマソングに抜擢。2023年9月20日にメジャー2ndフルアルバム「Crop」をリリース。2024年1月24日にはテレビ東京ドラマ25「ハコビヤ」(毎週金曜24:52~)のエンディングテーマとして書き下ろした「六号線」をリリース。

そして2024年7月3日には3rdミニアルバム「生活なんて」をリリース。11月2日(土)より全国ワンマンツアー「オレンジスパイニクラブ ワンマンツアー2024 〜バカの才能 来世まで〜」を開催、ファイナルは過去最大規模のワンマン公演としてZepp Divercityで開催。12月18日(水)に配信シングル「献立」をリリース。2025年フジテレビスペシャルドラマ『告知事項あり。~その事故物件で起きること~』の主題歌として書き下ろした「正体」を4月23日(水)にリリース。2025年5月8日より全国12ヶ所でワンマン&対バンツアー「混ゼルのかい!?混ゼナイのかい!?どっちなんだい!!ツアー」を開催し、同年10月からは、全国6ヶ所を回るワンマンツアーも開催。日常を連想させる歌詞やどこか哀愁を漂わせるメロディー、その中に垣間見える熱量やパンクロックの精神がライブシーンのみならず、若者を中心に注目されているバンドである。

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