
【インタビュー】キズ・きょうのすけが等身大の言葉で語る、ルーツやシーンへの思い。彼の言葉からヴィジュアルロックバンド・キズの魅力に迫る

ヴィジュアルロックシーンの旗振り役として、シーンの先頭をひた走るキズ。1月6日には日本武道館公演を成功させ、益々勢いに乗る彼らが4月9日に16th SINGLE『R/E/D/』をリリースする。今作は、シーンへのリスペクトを感じさせる1曲でありながら、キズの新たな決意表明ともとれる仕上がり。今後キズとして大舞台へ羽ばたくことを予感させる楽曲だ。今回は、ドラムを担当するきょうのすけにインタビューを敢行し、たっぷりと話を聞く。等身大の彼が語る、ルーツや今抱える赤裸々な思い、そしてキズの魅力。きょうのすけの魅力に酔いしれていただければ幸いだ。
衝撃だった、X JAPANとの出会い
まずは、きょうのすけさんの音楽ルーツから紐解いていこうと思っているんですが、教えていただいてもいいですか?

きょうのすけ:音楽にいちばん最初に目覚めたのは、X JAPANがきっかけです。彼らの音に触れて、バンドにもドラムにも目覚めました。小学5年生くらいの出来事です。
その年齢でX JAPANを聴いている人は周りにいなかったでしょう?
きょうのすけ:はい(笑)。だから仲の良い友人にはひたすら勧めていましたね。X JAPANの音楽を聴いたきっかけも少し変わっていて、実はゲームセンターにあった太鼓の達人がきっかけなんです。自分の前にプレイしていた方が、『紅』をたまたまプレイしていて、「この曲かっけえな」って。ありがたいことにすでにYouTubeがありましたから、帰ってすぐ調べて、ハマっていく感じだったんですよ。
なるほど。きょうのすけ少年には、X JAPANのどこがビビッと来たんですか?
きょうのすけ:最初は純粋にカッコいいなという感情だけだったんですけど、いざ動画や楽曲に触れてみると、このビジュアルで、この音楽かと衝撃を受けまして。派手な見た目なのにスキルは技巧派、見た目と難しい演奏しているギャップの衝撃がすごかった。普通の見た目で演奏が上手いってどこか普通な感じがしちゃうけど、バキバキに決めて、ある種カッコつけてじゃないけど、そういうスタイルなのに演奏も上手いって、純粋にすげえって思ったんですよ。だから、そこがいちばん魅力に感じたし、衝撃でした。
そこからヴィジュアル系に傾倒していくことになるんですか?
きょうのすけ:いや、そこからは意外とslipknotやマキシマム ザ ホルモンとかを通って行くんですけど、音楽を色々と知っていく中で再びヴィジュアル系に入っていく感じ。でも振り返ってみると、J-POPとかも結構好きだったし、そういうものも自分のルーツには組み込まれているのかもしれないなと思います。やっぱりポップスも好きだな〜って。
J-POPではどなたが好きなんですか?
きょうのすけ:ほんと、メジャーどころを聴きますよ! 最近で言えば、YOASOBIさんも好きだし、K-POPアイドルも聴くし、Vaundyさんもめっちゃ好きですね。
そのビジュアルでVaundyが好きってギャップがあっていいですね(笑)。
きょうのすけ:(笑)。大好きなんですよ〜! それこそ最近だとブルーノ・マーズの来日公演に母と一緒に行ったりとか! だから国内外問わずポップスが好きなのかなと。自分はドラムを叩きつつ、音楽を聴くときは歌しか聴いてないです。やっぱり歌がいちばん大事だと思うんですよね。
でも自身では歌わず、ドラムを選択した。

きょうのすけ:やっぱりYOSHIKIさんに影響を受けたのが大きいですけど、父親がギターを弾く仕事をしていて、「ドラムはいちばんお金にならないし、地味だし、練習する場所もないから、やめろ」って言われちゃって(笑)。だから最初はドラム以外ならOKということでギターやベースを触ったりしたんですけど、気付いたら自分の腿を叩いてビートを刻んでいるんですよ。中学生の頃はお金もなかったから、音楽室にあるドラムセットを授業の間の休憩で叩きに行ったりしていました。そこから高校生になってバイトを始めて、ちゃんとスタジオに入って練習するようになりました。
じゃあ、基本的には独学?
きょうのすけ:20歳くらいまでは独学でしたね。ちょうど、バンドに加入したのが20歳頃だったので、そこからはレッスンに通うようになった感じです。
学生時代にバンドは組んでなかったんですか?
きょうのすけ:やってなかったですけど、ヴィジュアル系にはバンドを組む前にもライブが出来る文化があって。ある種セッションのようにその日限りのメンバーで楽曲をコピーするという形ですね。高校生のときはそこでスキルを磨きつつ、メンバーを探す中でキズのメンバーと出会いました。
ずっと根底にはヴィジュアル系バンドを組みたい、やりたいという気持ちがあったんですね。
きょうのすけ:ありました。だから、セッションをやりながら人脈とスキル、幅を広げていた感じですね。
いきがっていた、ファッション
なるほど。ヴィジュアル系といえば、ファッションも欠かせないピースだと思いますが、きょうのすけさんのファッション遍歴はどんな感じなんですか?

きょうのすけ:当時は、やっぱりヴィジュアル系が好きだったから、高校生のときは、それこそDAIGOさん(BREAKERZ)が着けていたようなグローブをはめて、カラコンをつけて遠足に行って、めちゃくちゃ怒られたっす……(笑)。めっちゃいきがっていたし、カラコンする自分がめっちゃカッコいいやんみたいな(笑)。高校1年生の頃なんて、ヴィジュアル魂がハンパない時期なんで、安全ピンがついた半袖か長袖か分からない服やすんごいのを着てました。
それは、先生に怒られますね(笑)。
きょうのすけ:そうですよね……(笑)。グローブも友達に「なにそれ?」って言われていたけど、自分の中ではいちばんかっこいいファッション、そんな感じでした。でも大人になるにつれて好きなものも増えて、今ではストリート系というかラフな格好が多くなって来ましたね。
音楽もファッションも少しずつ丸くなっていく。
きょうのすけ:確かに(笑)。なんか、「ふと俺はなんでこのシーンにいるんだろう」と考えれば考えるほど難しいというか。明確な何かがあるようでない。でもいちばんは、憧れというか、自分が受けた衝撃を自分なりに若い世代へ伝えたいんだと思うんです。憧れをシーンに返したいというか、次に繋げたいという意図が俺はこのシーンに身を置いている理由なんだろうなと最近は思いますね。でも、やればやるほど俺はこのシーンをどうしたいんだろうって考えちゃいます。
何もない自分から、等身大の自分へ
先日はXで「ビジュアル系ってこんなに難しかったっけ?」と呟いていましたよね。

きょうのすけ:ヴィジュアル系にまつわるとある論争のようなものを見つけて、少し思うことがあって、呟いちゃいました。俺は、ヴィジュアル系のことが話題になるのは嬉しいんですよ。でも、捉え方はもっとラフでいいし、ヴィジュアル系だから、こうだみたいな硬い概念は門を狭めるかな?と。
それって、もっと広くヴィジュアル系というジャンルを捉えてほしいってことですよね。例えば、ヴィジュアル系だからメイクしなきゃとか、こういう音楽をやらなきゃとかそういうことじゃなくて、魂がヴィジュアル系ならそれでも成立するし。
きょうのすけ:そうです! なんでもそうだと思うんですけど、例えば、1万人いて全ての人が「これが好き!」ってなるのは無理だと思うんです。だからこそ賛否が生まれるんだけど、もっと俯瞰して物事を見れば、チクチク言わなくてもいいことだなと思うんですよね。もっと優しい世界になればいいなって思うんです。もちろんファンの方それぞれにヴィジュアル系への愛が深いからだと思うんだけど、コミュニティが狭くなっているのかなと。
なるほど。きょうのすけさんにとってヴィジュアルロックってどういう存在なんですか?
きょうのすけ:この手の質問って過去にも何回か受けているんですけど、今までならポンポン出てきていたんですけど、今の自分が考えると難しい。考え方も変わって行き着く答えも変わってきて。明確なものは難しいけど、僕が見てきたヴィジュアルロックは神聖で神々しくて、なおかつ奇抜で、本当に人じゃないみたいな。そういうものを自分なりに落とし込んでシーンに返したい。年々、シーン的にも変化していて、お客さんとの距離が近くなったりとか、でもステージに立てばしっかりとキメる、儚さや切なさ、近寄り難い感じをステージの上では魅せたい。これが僕が思うヴィジュアルロックだなと思います。魂じゃないですけど、日々カッコいい生き方をしているかどうかがステージに出ると思うから、そのクールさをステージ上で出して、ファンが熱狂する、それがヴィジュアルロックだと思う。
ある種、ステージ上では、神格化して見てほしい。
きょうのすけ:見てほしいというか、勝手にそう見られるようなステージングをするべき。それがキズのヴィジュアルロックだと思います。
でも、ステージを降りるときょうのすけさん持ち前の明るさでファンとの距離も近く、幅を広げていく。
きょうのすけ:そうっすね。とはいえバンドメンバーは難しい人が多いですけど(笑)。僕がそこを担っていければ。時代的にもいいと思うんですよ。僕は素直で等身大でいて、みんなにそれを知ってもらった方が、全てを楽しんでもらえると思うから。キズきょうのすけの立ち振る舞いは素直で等身大でいることが大事だと思うんです。
きっとそこに辿り着くまで、紆余曲折あったでしょう?
きょうのすけ:ありました(笑)。結成当初は、自分に何もなくて。他のメンバーについていくことに必死でした。だからあえて何もないキャラでいこうとしていた。キャラぶっていたけど、本当に何もない。当時は可愛い子ぶっていたりもしていて、ポストも全部平仮名で、ぶりっ子していたんですけど、大人になってきて「伝えたいことが伝わらない」と思ったんですよね。バンドをやっているということは伝えたいことがあるはずなのに、それが伝わらないなんて本末転倒だなと思って、キャラを捨てました。そのあたりから調子がいいし、等身大の自分が出来上がってきましたね。
キャラを乗っけると、メンタルにも左右されちゃうだろうし。
きょうのすけ:当時はバンドに対してすごくネガティブでした。「辞めたい、辞めたい」と思っていたし、実際に言っていましたね(笑)。
そのマインドが変化することで、安定していったんですね。
きょうのすけ:何もない自分から、何かある自分へ。大人になっていく過程で、辛くなくなりました。当時は、みんなに明確な意思がある中で自分には何もなくて。そういう意味でも付いていけなかったし、音楽的にも付いていけてなかった。劣等感を感じて、辛いなって思っていたんですけど、なんとか食らいついていったら自分が出来上がってきた。
血の通った、人間味のあるドラム
マインドの変化ももちろんだけど、辛くなくなったのは、きっとドラマーとしてのスキルアップも影響されていると思うんですよ。きょうのすけさんがドラマーとして譲れないものを聞いていいですか?

きょうのすけ:等身大でいようと思ってから、ちょうどコロナ禍がやってきて、その辺りからよりドラムに向き合うようになったんです。メンバーにも「ドラムがよくなった」と言ってもらえるようになって、いろいろと進んでいく中で、技術が安定したんですけど、そこからのらりくらりしていたら、自分のなりたいドラマー像が見えてきて。それに向かって顕著に練習するようになったんですよ。進むべき道が明確になると如実にスキルが付いてくるし、調子も出てきて、言葉にするのが難しいけど、スキルということではなく、日々向き合っているものをちゃんとドラムに出せることがベストかなと思う。大事なのは技術より人を乗らせることが大事。そこは譲れません。
なるほど。
きょうのすけ:言ってしまえば、俺はドラムがなくてもファンのことを乗らせることができるっす! この魂の持ち様が大事だと思う。けど、マジでドラムがなくても乗らせられます。
音にきょうのすけの血を通わせるということですよね。
きょうのすけ:そうです! 技術とかそういう部分じゃなくなってきた。ビートがどうとかというより、ファンのみんなには俺らが巻き起こす波や人生に乗ってほしい。もちろんスキルは今後も身につけるけど、概念的な部分もドラムには大事だと思う。最近は、腕のしなりだったり、叩く腕の角度とか、自分の体の動きというか、言葉では解説できない、脳で感じたものがそのまま動作に直結している気がしています。
面白いな。ある種、境地ですよね。話を聞いていると、メンタルもめちゃくちゃ安定してそう。
きょうのすけ:本当に病まなくなりましたね。大きいワンマン前とかは気が滅入っていたんです。武道館公演前に行った国立代々木競技場第二体育館でのライブでもやることがたくさんでめちゃくちゃ飲まれそうになっていたし、武道館でもそうなるものと思っていたんですけど、一生懸命準備をすれば、余裕だった。あとはやるだけだわみたいな。ちゃんと向き合って準備をすれば病むことはないんだなって。自分で自分の機嫌を取るじゃないけど、そういうことも最近は上手くなりましたね。
メンタルがプレイに直結するし。
きょうのすけ:そうっす! 39度の熱があってもメンタルが安定していたらドラムはいいんですよ。だから常に良い方へ良い方へと思い続けたら、武道館まで気分を保てたので、今後もちゃんとしていこうと思います。
ヴィジュアルロックの土壌を強くする
きょうのすけさんは、キズというバンドの魅力をどこに感じていますか?

きょうのすけ:歌と歌詞と曲。ボーカル来夢の作り出す曲、歌詞、歌声。本当に可能性しかないです。どこにでも行ける、どこで何をしても通用する。それを発揮させる、3人。僕はそういう風に思っています。やっぱり曲と歌詞と歌でしかないと思うんです。来夢が生み出すものはどのシーンでも最強だと思います。だからこそ、3人で来夢を支えたい。
サウンド的には、ミクスチャーだと思うんです。ヴィジュアルロックの中でも色が異なるバンドがキズ。先ほど、どこにでも行けると言ったけど、まさにその通りで。他ジャンルのバンドやアーティストの中に入っても力を発揮すると思うんですよ。
きょうのすけ:うわ、ありがとうございます! 嬉しいです!
そこを踏まえて、今後キズとして大衆に音楽を刺していくにはどうしていくのが正解だと思います?
きょうのすけ:僕は、来夢に伸び伸びしてもらうことがいちばんだと思っています。彼が作詞・作曲・歌以外にかかるストレスは、僕が担おうと思う。彼にしがらみなく音楽を作ってもらい続けることが、重要。「今ある曲も全て売れててもいいやろ」と思うくらい自信はあるんですけど、そこに拗ねず、いいものを出し続ける。僕たちはめっちゃ本気で音楽をやっているから。いろんな層にリーチできるようにやっていきたいです。いろんな層に刺さる音楽をやっている自信はありますから。
目標はどこなんですか?
きょうのすけ:夢はでっかく、東京ドーム6DAYS出来たら最高っすよ(笑)。ドーム、アリーナ、どこでもいいけど、最低でも1万人以上は入れたいです。これはあまり言ってこなかったですけど。
夢を叶えるのは、ヴィジュアルロックの土壌を強くしていく必要もあると思うんですけど、キズとして何か考えていることはありますか?
きょうのすけ:DAMAGEというキズのレーベルに最近、sugarという後輩バンドが出来まして、これは来夢が集めて出来たバンドなんですね。だから、僕らが出来ることというより、僕らに憧れてバンドを始めるキッズを増やすことが重要なのかもしれません。とにかくバンドを増やしたい。やりたいという意志がある人がいるなら、ブラッシュアップしたいし、とにかくバンドを始める手助けをしてあげたい。
下の世代をフックアップして、ファミリーを増やす。
きょうのすけ:そうです! それがいちばんシーンに貢献することかなと思います。正直、キズが売れたらシーンが変わると思っていたし、武道館を経験して、最近ではSNSでヴィジュアルロックが来てるなんて言われていましたけど、自分からすると、何も変わってない。カッコいいことをするのも大事だけど、バンドが増えて盛り上がりを見せることが大事だなって思います。
悔しさを感じた武道館公演
先ほど、武道館の話も出てきたけど、実際に舞台に立ってみてどうでしたか?

きょうのすけ:周りが喜んでくれたのが嬉しかった。けど、もっと埋めたいっすね。正直、「よかった、最高だった」って気持ちは1日2日くらいで消えて、悔しい気持ちが残るんですよ。幼い頃に見た、SOLDした武道館じゃないと意味がないというか、少年時代に見た景色が見たいし、挑戦したい。マジで、悔しいです。
その悔しさは、どういうところから?
きょうのすけ:全てです。演出を自分がやったんですけど、どれだけ準備しても当日ミスったりするし、上手くいかないこともあって。結果、俺が売れてないせいかって思うんですよ。そういうことが悔しかった。時間が経てば経つほど、悔しい。もう1回やりたい、早くやりたい! 当日は最高だったんですけど、人生的に何度も立つ舞台だと思っているから、満足もせず、くよくよせず、次はかましたいです!
武道館を経て、感じた感情は悔しさのほかにありました?
きょうのすけ:もっと行けるって思うし、この4人ならどこにでも行けるという可能性は感じました。正直、憧れていた舞台だし、もっと嬉しさだったり自信に繋がると思ったんですけど、やっぱり悔しい。もっと出来たなと思うんですよね。来夢とも話したんですけど、「みんなが言うほどいいライブしたっけ?」って(笑)。だから、すでに次を見ています。
満足してないって強いと思う。
きょうのすけ:満足できなかったです! それこそ人生でいちばん悩んでいるし、いちばん売れてないって思うし、むずいです!
メンタルは安定しているのに、悩みがあるのは難しいですね。
きょうのすけ:いやあ、むずいっす。悩んでいるし、でもこれからにワクワクもしてるし。でも浮かれてられない。貪欲になる一方でした。
きょうのすけさんの現時点での目標や展望はあるんですか?
きょうのすけ:それがなくてですね……(笑)。この4人で楽しくやれたらいいという気持ちがあるので、展望はないんですけど。来夢が作る音楽や歌詞に新しいエッセンスを入れて、進化さえてくれているように、楽器のスキルはもちろんですけど、僕はメイクに気合を入れている部分があるから、メンバーしかりファンを驚かせていきたいです。武道館を終えたからこそ、いちばん派手で尖りたいです! 次のアー写は「えーー!?」って感じで行くので楽しみにしていてください!
共に死ぬ、共に生きる
楽しみにしています! そして最後の話題として、4月9日にリリースされる『R/E/D/』 について。どんな作品に仕上がりましたか?

きょうのすけ:ヴィジュアルロックへのリスペクトを込めた曲ですね。ただ僕は、この曲はファンの歌でもあると思っていて。今まで来夢の思いの歌がほとんどだと思うんですけど、規模が大きくなって、キズはもう僕らだけのものじゃないと思うんです。辞めたくても辞めれるものではないし、みんなのものだと思っているので、そういう中で出来たこの曲は、内容こそヴィジュアルシーンへのリスペクトですけど、僕らとファンの歌。新しい感覚です。私たちの歌だと思ってほしいです。
キズとして唯一無二のところまで行こうとしている気迫を感じるし、先人たちへの尊敬の念は忘れてないけど、俺たちがやるぞという決意表明にも聴こえる。
きょうのすけ:そうです! めっちゃ嬉しい! おっしゃる通りです! 歌詞では丸く表現していますけど、4人の思いは、全員喰ってやるって気持ちなので、それが伝わって嬉しいです。ファンの人にも、同じように思ってほしいというか、闘志を燃やしながら俺らからのエールとしても受け取ってほしいなと思います。
では、最後に恒例の質問で締めたいと思います。媒体名である、Lotusは直訳すると花の蓮という意味になります。キズを花や植物に例えるならどんなイメージになりますか?
きょうのすけ:キズを花に例えると考えたときに、花言葉は「有限」かなと思ったんです。とはいえ、僕らは永遠を歌うバンドではなく、儚さをリアルに歌ってきたバンドなんですけど、そういう姿勢がある中で、来夢が作った『平成』という歌詞の中に〈一緒に死のうよ〉という歌詞があって、これは逆に言えば「一緒に生きよう」だと思うんです。そしたら、「一緒に死のう」という花言葉の花を見つけて! それがマルベリーという花。僕らは永遠を歌ってはいないけど、一緒に死ぬことは出来る。魂を集ってぶつかり合える関係をファンと築けているなと思うから、この花を選びました。だから、ファンの皆さんには、「共に死のう」と伝えたいですね。
最後まで読んでくれた読者の方には是非抽選でこちらのマルベリーの方を贈呈したいと思いますので、是非概要欄から応募くださいませ。ありがとうございました。(本人の冗談なのでありません)

TEXT 笹谷淳介
PHOTO Kei Sakuhara
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