【インタビュー】DaizyStripper「闇を打ち消す光を魂で届けていきたい」結成17年目の軌跡
5人組ヴィジュアル系ロックバンドのDaizyStripperが、 昨年12月6日に新曲『殺鬼晴レ』をリリース。今作は漫画「彼岸島」の公式テーマソングに起用されており、原作ファンである夕霧(Vo)の愛がたっぷりと詰まったDaizyStripperらしいヴィジュアル系ナンバーに仕上がっている。現在彼らは同曲を引っさげながら、3月に行った渋谷REXを皮切りに17th Anniversary Tour2024「17歳の地図」を全14公演ツアー中だ。今回Lotusでは、『殺鬼晴レ』への制作エピソードや開催中のツアー「17歳の地図」への想いをロングインタビューで伺った。
デイジーが最近夢中になっていること!
DaizyStripperさんはLotus初登場なので、まずは最近夢中になっていることを教えてください!
直:俺、音楽以外で夢中になっていることは任天堂SWITCHにハマっています!SWITCH最高っすね(笑)
SWITCHにハマっていらっしゃるんですか!
直:やりすぎ注意なので長くても1日30分ぐらいにするって心がけてはいます。自分が子供の頃に流行っていたスーパーファミコンのソフトが、そのままSWITCHに移植されていて。
家でしかできなかったスーパーファミコンが電車に乗りながらとか、ツアー中の機材車に乗りながらできたりする!そんな世界線あるのかよ!という驚きで。
それはかなりの驚きですよね。
直:そうなんですよ。子供の頃のときに好きだったゲームって、今のアーティスト活動にも世界観や物語が確実に影響を受けているんです。
ちなみに今はどのソフトをやられているんですか。
直:今は『ストリートファイター』がいっぱい入っている奴と、『聖剣伝説』とかやっていますね。本当はもっとやりたいのがいっぱいあるけど、それで現実世界に戻ってこられなかったら危ないので(笑)
まゆ:僕はサッカーを最近やっています!ちゃんとグラウンドで試合をする草サッカーをやっていますね。元々小中高でサッカーはやっていたんですけど、久しぶりに誘われてやることになりまして。でも久しぶりにやってみたけど、全然体が動かないしすぐバテて悔しかったので、まずは体を作る意識でやっています!
サッカーなんですね!ちなみにサッカーのチームはどのような…?
まゆ:バンドマンのサッカーチームですね。2時間グラウンドをとったら、ずっとサッカーをしています。
Rei:僕は、本を読むことにハマっています。今まで本をあまり読んでこなかったんですけど、読まなかった時間が勿体ないなって思うぐらい本を読むことって大事だなって思っていまして。ここ最近で20冊ぐらい読んでいます。
沢山読まれているんですね。
Rei:そうなんです。哲学的な部分もそうだし、言葉のパズルもそうだし、本を読むことによって自分の中の時間が研ぎ澄まされるというか。自分にない考えも色々入ってくるし、学びに行かないと得るものもないといいますか。変化なくして成長なしじゃないですけど、そういった部分が本では味わえると思う。本を読んでいる時間が癒しでもあるし、瞑想している感覚かなと。
ちなみにおすすめの本はございますか?
Rei:梅原大吾さんの『勝ち続ける意志力』が好きですね。
夕霧:僕も今Reiちゃんから『勝ち続ける意志力』を借りて読んでいます。
Rei:勝負の世界って色々あると思うんですけど、楽な勝ち方ってできないよって教えてくれるような感じでして。あえていばらの道を行くことによって、自分の持っていないことを得ることができる。人間って弱いとどんどん楽な道に進んでいってしまうけど、いばらの道に進むと武器ができるし、どんどん強くなるんですよ。そういうことを伝えてくれる熱い気持ちの本ですね。
夕霧さんはいかがですか?
夕霧:個人的にYouTubeを開設して投稿しているんですけど、歌ってみたの投稿とかを今やっていてそれがすごく楽しいんです。風弥~Kazami~くんにピアノ弾いてもらって、即興の歌ってみたをやっています。
どんな曲をやられているんですか。
夕霧:アナ雪とかもやりましたね。別の趣味だと韓国のドラマの『ペントハウス』にハマっています。Netflixで見れますよ!
風弥~Kazami~さんはいかがですか。
風弥~Kazami~:一周回って、音楽にハマっています(笑)ドラムをずっとやっていますけど、最近はキーボードやジャズピアノも好きになったんです。ピアノとかもすぐ弾けるわけじゃないから、しっかり追及したいなって思って、いろんなミュージシャンの演奏動画とかを見ていたらハマってしまって。シンセサイザーを買って、細かい和音とか、音楽理論を徹底的に勉強している最中です。
音楽をさらに追及されたんですか…!
風弥~Kazami~:そうですね。自分で曲を作っていてもオリジナリティに欠けている気が最近していたので、「もう一回新たなものを作れるミュージシャンになりたい!」って思ったのが強かったんです。去年だったらそういう風には思わなかったかもしれないけど、今年はそういうタイミングですね。
「彼岸島」への愛を詰めた「殺鬼晴レ」
すでにリリースされております『殺鬼晴レ』に関してお伺いしたいのですが、漫画「彼岸島」公式テーマソングとして書き下ろしたそうですね。元々夕霧さんが原作のファンとのことなのですが、どういった経緯で楽曲を作られたのでしょうか。
夕霧:ヤングマガジンで連載中の『彼岸島』を読んでいるんですけど、その漫画が公式テーマソングの募集をしていたんですね。最初、風弥~Kazami~に「これやりたいんだけど!ワンコーラスだけ録って応募してみる?」って話をして、応募したら一次審査が通ったんですよ。二次審査は2か月の期間の間にファン投票で決定するんですけど、見事1位を獲得しまして。それで、フルコーラスを作成して、MVも撮影してという形になります。
皆さんは「彼岸島」公式テーマソングに応募するということについてどう思われましたか。
風弥~Kazami~:ぜひやろう…!!やってくださいっていう感じでした(笑)夕霧やまゆも読んでいて、メンバーの間でも「彼岸島」っていう単語はよく聞いていたんですね。だから、デイジーでできるなら良いなって思っていたんですよ。
まゆ:こういう入口があるんだ!っていう感じがしました。プロモーションとかは以前はずっと事務所にやってもらっていたこともあったから、今自分たちだけでやるってなったときに、
夕霧のアンテナがあるおかげで、新鮮さもあったし、すごいなっていう感心が強かったです。
夕霧さんは原作ファンだからこそ、歌詞はすらすらと書けました?
夕霧:歌詞もかなり原作フィーチャーになっているんですよね。俺らが子供の頃のアニメって、歌詞にアニメのタイトルが入っていたりしたんですよ。でも最近って良くも悪くも大人の事情でタイアップが決まっているご時世になってしまっている。僕はそれよりもアニメの為に書く曲を作りたい!っていう想いが強いので、思いっきり『彼岸島』に寄せて書きました。
歌詞にも原作の登場人物が出てきますもんね。愛が伝わります。
夕霧:歌詞に<丸太>っていう言葉が出てくるんですけど、『彼岸島』を知っている人なら誰でも知っているものだし、キャラクター7名の名前を隠して入れたりもしていますね。
タイトルの『殺鬼晴レ』も最後のレをカタカナにすることによって、狂気じみたテイストになりますね。
夕霧:まず、最後を<レ>で終わらせたのはヴィジュアル系だからです。これがひらがなだと、めっちゃ優しい表現になっちゃうから。『彼岸島』ってまだ完結はしてないんですけど、ストーリーを簡単に説明すると、吸血鬼が溢れかえってしまった世界で、生き残った主人公含む人間たちが、吸血鬼のボスを倒そうとするという物語なんです。いつかボスを倒して、五月晴れの世界が来るといいよねという願いを込めた部分もあります。
あと、物語では鬼が沢山出てくるので、それを殺して晴れさせましょう!という意味合いもあります。
ダークな世界の中で、歌詞には<悲願の花>や<瑠璃色の花>といった美しい表現も散りばめられています。この2つの表現はどういう意図が隠されているのでしょうか。
夕霧:<悲願の花>は文字通り、彼岸花を意味しています。彼岸島って、元々彼岸花がめちゃくちゃ咲いている島だったんですけど、そこに1匹のめちゃくちゃ強い鬼が解き放たれてしまい、そいつがどんどん人間を吸血鬼化させてしまった影響で、彼岸島は吸血鬼だけの島になってしまうという内容が1話であるんです。
<瑠璃色の花>は<悲願の花>に対比している意味もあるんですが、2番のサビの歌詞で2行目に<トンネル>っていうワードがあり、その下に<地獄>っていうワードがあります。これを縦読みすると、<豚汁>っていう言葉が浮かび上がってくる仕掛けなんですよ。ネタ晴らしをすると、主人公含む7人の登場人物が修学旅行みたいな感じで彼岸島に行くんですね。その仲間の一人に西山っていう頭のいいキャラクターがいるんです。その彼が彼岸島で生活をしているときに、豚汁を何回も作るシーンがあるんですよ。
その豚汁がここで登場するんですね!!この仕掛けはすごい。
夕霧:そうなんですよ!西山と言えば豚汁…!豚汁を歌詞にどうしても入れたかったんですけど、<る>で始まる歌詞ってなかなかなかったんですよね。そんな中で<瑠璃色の花>は<彼岸の花>に対比して良いかな?って思ったんです。先程登場人物が歌詞で多数出ているお話しをしたんですけど、2番のAメロの歌詞は登場人物のオンパレードなんですよ。
え!ここで登場人物が沢山出てくるんですか!
夕霧:<血に染まった 剣の絶叫が>っていう部分の<剣>は、斉藤ケンというキャラクターで、<雪は未だ>の<雪>は、主人公の明が片思いしていた女の子の坂下ユキちゃんです。<熱し降らず>の<熱し>は明のお兄ちゃんの篤。<一本>の<本>も、ポンちゃんだし。ちなみに<悲鳴枯らし>という歌詞の部分は、作者の松本先生のXのアカウント名ですし。
作者さんのアカウント名まで取り込むってすごい、リリックですね…!
夕霧:(笑)この<悲鳴枯らし>っていう歌詞の意味も、登場人物が悲鳴を枯らす程逃げ回っている感じもあるし、リンクしているなって思うんですよね。そして『彼岸島』で重要人物と言われている「五十嵐」というキャラクターがいるんですけど、<悲鳴枯らし>にも五十嵐を入れているんですよね!
ダブルでいれていたんですね…!!これは驚きですし考察しがいがあります。
夕霧:実はまだあって、<死傷しても>の<死傷>は、明に戦い方を教えてくれた師匠っていう人がいて、その人を入れています。<下等な邪鬼に>の<下等>は、加藤っていうキャラクターですね。主人公の周りの7人をコンプリートしています。
まゆ:これは言葉のアートだよね。
夕霧:相当愛がないと書けないです。
サウンドはホラーを感じさせる雰囲気に
サウンドはとても恐怖を感じさせるテイストだと思いますが、曲作りでポイントを置いたところが気になりました。
風弥~Kazami~:イメージだけを夕霧に聞いてからサウンドを作ったんですけど、俺は全く作品を読んだことがなかったので、Yahoo!で作品の画像検索をするところから始まったんです(笑)そして一話を読んだだけで、珍しくサウンドのイメージが沢山浮かんできたんですよね。2時間ぐらいでできましたし。曲って時間をかけたから良いものができる訳ではないし、瞬発的にできた方がいい曲になっていたりするから。イメージと単語だけで自分的には演出しやすいなって思って、一気にできた形ですね。良い意味で耳障りの良いメロディーが良かったので、サウンドの重厚感とかはデイジーの雰囲気の中でできると思って意識しましたし。音階とかもホラーを感じさせる展開を取り入れましたね。
瞬発的に出来上がった作品なんですね。
風弥~Kazami~:そうですね。俺の中で彼岸島が毎週やるTVアニメになったとしたら、「これ絶対オープニングだろ?」っていう音のイメージでイントロを作りました。
まゆさん、Reiさん、直さんにお聞きしたいのですが、『殺鬼晴レ』を演奏していて特にこだわったところや、注目してほしい部分を教えてください。
直:曲のデモが既にできあがっていて、パズルのピースも正確に積み重ねてくれていたんですよね。そのおかげで、「このフレーズは直で、このフレーズはまゆかな?」っていうビジョンを明確に提示してくれたっていうのもあり、まずはそこからスタートしました。
この曲を聴いたときの初めての印象は、ちょっと中二病感が好きだなって思った。今のアニメではやらない泥臭さがあるなっていう(笑)そこは大切にしたいなって思って、作った風弥~Kazami~に、どんなイメージにしたかも聞いたし、その部分を大事にするのを心がけましたね。俺のこだわりなんですけど、作曲者の意見を大切にすることで、自分にない人のアイデアって人を成長させてくれるきっかけにもなるし。今までにない曲調なんで好きですね。
まゆさんはいかがですか。
まゆ:今直が言ったように、割とデモの段階で役割がはっきりしていたので、やりやすかったです。ソロの部分とかは、風弥~Kazami~から「クサい感じ」って言われていて、曲を聴いてイメージもできたし。ギターはツインのハモリになっているんですけど、メタルバンドがやるような感じにも仕上がったし、「クサい感じ」を一番意識しました。
デモから膨らませられるところがないかなって自分でも考えて、イントロのリードもオクターブ下の音を足したりして曲のダークな感じを演出しましたね。サビのアタックに合わせてアコギの音を入れてみたりもしたし、自分なりに遊べそうなところを挟むこともしました。
Reiさんはいかがですか。
Rei:僕も作曲者の意図を大事にしていて、ベースもそこは意識しました。さっき風弥~Kazami~も話していましたが、長い時間かけて曲を作ったから良いものができる訳ではないのと一緒で、ベースもめちゃくちゃ構築しすぎると良くなかったりするし。ファーストインプレッションを大事にして録ったことも良かったし。ストレートな気持ちがこもったベースラインにもなったんじゃないかなって思います。
Lotusは直訳すると、花や植物の蓮という意味になるのでそこと連想して、『殺鬼晴レ』を花や植物に例えると何をイメージされますか?名称ではなく、イメージとかでもOKです。
夕霧:彼岸花でもいいですか?
全員:(笑)
直:JK写真がね、彼岸花だしね!ライブの照明も赤しか使ってないし。
まゆ:MVでもギターソロの後に、みんなで手を挙げているシーンがあるんですけど、そこも彼岸花が咲いているのをイメージしてやっています。だから彼岸花ですね!!
17th Anniversary Tour2024「17歳の地図」の思い出
現在、17th Anniversary Tour2024「17歳の地図」を開催中かと思います。すでに回られているとは思いますが、ライブの思い出や記憶に残っているエピソードがあったら教えてください。
夕霧:この間浦和ナルシスでライブを行ったんですけど、このライブ会場って直の古巣の場所なんですよね。ヴィジュアル系を始めるために、ローディーをやっていたこともあるし、今回のツアーに「ナルシス入れたいな」って直が言っていたので入れたんですよ。ライブも盛り上がったし、その会場だけダブルアンコールまでやったんですよね。ダブルアンコールは2パーセントの確率でしかやらないから、すごく貴重だし楽しかったなーって。
あとは、広島のライブの後に、メンバーとSTAFF全員でお好み焼き屋さんに行ったんですよ。次の日はみんなで車に乗って、広島から東京に帰る日だったんですけど、風弥~Kazami~くんがめっちゃお酒飲んだりもしていたし…!普段経験できないことが広島では味わえるので、面白いですね(笑)
直:基本的には車で移動しているんですけど、広島のライブを終えて東京まで帰るのって10時間ぐらいかかるんですよ。何度もツアーしていますけど、なんかすげーなって(笑)
恐れ多いんですが、僕は免許を持っていなくて、デイジーのお兄さんたちが長距離の運転をしてくれているんですよね…。僕はそんな中爆睡してしまって気付いたら東京についていて…。お好み焼き食べた次の日は、朝の8時ぐらいには集合しているんですけど、そんなに朝早くから長距離を運転してくれているのが、ほんとにありがとうございます…!っていう気持ちでいっぱいで!!
全員:(笑)
ちなみに運転を担当されたデイジーのお兄さんたちって…?
直:まゆさん、風弥~Kazami~さん、Reiさんです!!!
直さんは、お三方に感謝しないとダメですね(笑)
直:(笑)運転席と助手席の間が空いていたら、僕絶対そこにいてずっと喋っているんですけど、今回ローディーの子がいたので、できなかったんです。僕はできるならずっとお話していますよ!!感謝も忘れないです!!
全員:(笑)
風弥~Kazami~:このツアーでローディーの子がいるんですけど、ドラムをやっているんですよ。元々僕のアシスタントだったんですけど、今回ツアーに同行してもらいまして。ただその子のガタイがデカくて(笑)うちのメンバーの3人分ぐらい横幅があるんです…。
ハイエースの真ん中って子供の席ぐらい狭いんですよ、ぎゅーぎゅーで(笑)
まゆ:ほんとそうだよな~!!
風弥~Kazami~:ガソリンスタンドでガソリン入れるときとか、店員さんが三度見するぐらいだもん。
全員:(笑)
まゆさんとReiさんはいかがですか?
まゆ:去年のツアーとかは機材車2台走らせていたんですよね。メンバー5人揃って機材車に乗っていることが新鮮だなっていうのを一番感じました。最近はみんな個々で行くことが多かったので、結成してから1年目ぐらいのときの移動を思い出しましたね。
Rei:僕は新幹線で、みんなで行きたいです(笑)
全員:(笑)
Rei:17年経ってみて、本当に移動が大変だなっていうのを感じていますね。行くまでの楽しみはあるけど、体力的な問題で疲れちゃうなって。でも、17年の軌跡みたいなものもあって、各地方にファンの子も沢山いる。その人たちが来てくれて嬉しいなって感じてもらえるように、今度も地方を廻りたいですね。
ツアーファイナルCLUB CITTA川崎へ向けて
ツアーファイナルはCLUB CITTA川崎ですがこちらへの意気込みをお願いします!
夕霧:バンドをやっている理由って各々ありますが、大きいステージで沢山の観客の前で自分たちが作った作品を発表することが生きがいだと感じている。DaizyStripperにとって、それが一番MAXに表現できる日だし、6月5日に大きな会場でライブをすることがバンドを続けている理由でもあると思う。過去最高の時間を必ず皆さんと共有できるツアーファイナルにしていきます。このインタビューをみた人はぜひ来てほしいですね!
風弥~Kazami~:川崎CLUB CITTA’って、俺がV系バンドのライブを初めてみた場所なんですよ。ライブに入ろうとしたら、客席がすごく過激で本番前に円陣を組んでいる怖い人たちもいたし(笑)曲始まったらみんなヘドバンしだしで、自分だけ浮くみたいなこともあったし…。いろんな衝撃が走った場所でもあるけど、バンド魂に火を付けてもらった所でもあるんです。その時に自分が受けた衝動をこの日来る人たちに与えたいなっていう想いで、ステージに立ちます!
直:17年間、6月5日は平日だろうが土日だろうが、必ずライブはやっていて。1年でDaizyStripperのことを世界中の皆様に考えてもらえる日なんですよ。まずはみんなに感謝して、みんなの為にギターを弾きたい。この17年で色々あったし、コロナ中もこの5人で乗り越えてこれたんです。みんなそれぞれのブレーンも成長したし、でもそれって凄い奇跡だと思っています。17年も男たち5人がいたら仲悪くなって当然だと思うんですよ。だけど、17年やり続けてこれた。ライブに来るお客さんにも感謝するけど、来られない人たちにも感謝はしていきたいし。
実はこう思ったきっかけがあって…。前に焼肉屋に行ったときに、BGMでDaizyStripperの『切望のフリージア』が流れていたんですよ。その時に隣にいた男性のお客さんが、Aメロになった瞬間に歌い始めていたんです。その会話を聞いていたら、「この曲知っているか?遊戯王のエンディングだったんだよ!この曲好きなんだー!」って話していて。それがすごく嬉しかったんです。目に見えるファンの子への感謝はもちろんだけど、目に見えないこの先にいるお客さんたちにも、感謝していきたいなって思えました。俺たちは光を放つバンドだと思うから、闇を打ち消す光を魂で届けていきたいです。
まゆ:17歳の地図のツアーを廻ってみて思うのが、デイジーの曲どの曲も好きだなーって思いました。リリース前が10年前だったとしても、10年前とはまた違った表情を演奏できていたりもする。そういうチャレンジしようと思える気持ちが好きだなっていうところが強い。ツアーをやっていて既存曲が多くても、今のDaizyStripperの形にもなっているし。
周年集まってくれるのはデイジー好きな人たちだと思うけど、その気持ちを共有する気持ちが爆発して良い時間になれればいいなって。今回、チケットもペアなので、友達や恋人、家族など、自分の身近な人と最高だなって思える気持ちを共有できる一日にしてほしいです。
Rei:川崎は僕の母方のおじいちゃんおばあちゃんが住んでいたんで、よく遊びに行っていたんですよ。なので、すごく思い入れのある場所でもある。自分のバンドで、昔大好きだった場所で音楽が奏でられるのが嬉しく思っているので、そこでみんなと思い出が作れることにワクワクしています。出会ってくれたすべてのトレゾアの皆さんに感謝していますし、6月5日はDaizyStripperの誕生日となる歴史的瞬間を共にしてくれたら嬉しいですね。ぜひ来てください!
TEXT Minami h
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